

毎週日曜は息子を連れてお出かけ。新橋のTAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYOに息子を連れてくるのは3回目。1回目はまだ歩くのも精一杯で、2回目はちょっと怖がりながらカーモデルのハコにタッチ。今回は店のあらゆるものに興味津々で、歩き回りながら「これは〜!?」を連発。そしていちばんでっかくてかっこいいのは……お店のオープン1周年を記念して、静岡のタミヤ本社からはるばるやってきた伝説的F1マシン、タイレルP34だ!オトナだって「これは〜!?」の極み!
つもは1/1エアロアバンテが飾ってあるスペースに鎮座するP34はとても小さく、タミヤのスタッフも「見慣れているはずなのに、広い場所に展示すると改めて小さい車両だということに気付かされますね」と驚きを隠しません。しかしその存在感は格別。大きな後輪と小さな前輪を組み合わせた世にも珍しい6輪車は、何度見ても珍妙で、しかしギリギリのバランスの上に成立するカッコよさを漂わせています。

タミヤ本社やホビーショーの会場で何度も遭遇してきたP34を、こんなにじっくりと舐め回すように観察するのは初めて。この車両の来歴には諸説ありますが、1976年からレースに投入され、1977年前半はエンジンまでカバーされた青白のカウルで戦ったマシンに「1976年型に似た’77年後半型のカウル(ややこしい!)」を被せて青く塗装し、1976年のスウェーデンGP優勝時を彷彿とさせる姿にレストアしたもの……と考えるのが自然です。コクピット後ろでむき出しになったDFVエンジンは配線や汚れっぷりも実感豊かで、言われなければダミーだとは気づきません。

もちろんレジ前には手頃なサイズの1/20 タイレル P34 1976 日本GP(青い塗装)と1/20 タイレル P34 1977 モナコ GP(青白の塗装)、そしてビッグスケールの1/12 タイレルP34 シックスホイーラーが山積み。
いまそこにあるマシンの”色”を再現したければ真っ青な塗装の1/20の日本GP仕様か1/12モデルを選びたくなりますが、じつのところ”カタチ”としては1/20のモナコGP仕様のほうが近い……というジレンマが生じます。そして日本GP仕様にはシェクター車とデパイユ車の違いを再現するための金属パーツが入っているため値段がけっこう張る!

一度はモナコGP仕様を手に取りましたが、前にいちど作ったことがあるし眼の前には青いクルマがあるし、ここはカタチのことを気にせず「青いクルマ」としての日本GP仕様をゲット。本キット、#3のシェクター車を再現するにはかなり高度な工作技術を要しますが、#4のデパイユ車を再現するならプラスチックパーツを貼るだけでもオッケーというのも選択の理由と相成りました。

お店に行って、実車があって、その模型を買う。見たものそのままドンピシャリではなくとも、あなたの味わった興奮をそのままプラスチックのパーツにぶつけられるというのはとても幸福なことです。仕様がどうとか、色がカタチがとごちゃごちゃ考えたのも、実物を冷静に眺める機会があったからこそ。6/30まで展示されていますから、関東近郊の人はぜひとも機会を作ってP34を見に行きましょう。そしてそのまま、ビビッと来たプラモデルを買いましょう。小さな息子にも「来た、見た、買った」が一生の思い出として残りますように。