

>SWS 1/48 F-4C ファントムII ワイルドウィーゼルIV 8,910円
ベトナムの空で精強さを誇ったF-4でしたが、そこに地上からの脅威として現われたのが対空ミサイルS-75、NATOコードSA-2ガイドラインでした。あの高高度偵察機U-2をも撃墜した強力な対空ミサイルをなんとかするために、米軍は対抗する装備を作ることになります。そしてその装備を与えられた最初のF-4が今回のプラモデルなのです。


航空機の脅威となる地上の対空兵器を掃討するための部隊、ワイルド・ウィーゼル。単純な対空機銃から、対空砲、そして対空ミサイルと敵の強力な対空兵器に対抗する任務なのですが、そもそも地上の兵器は攻撃するまで秘匿されることが多く、撃たれてからが勝負のはじまり、というケースが頻発します。すさまじい任務です。

さて、少しだけ時代が進んだので、新鋭の戦闘機F-4にもワイルド・ウィーゼルさせようということになりました。しかしまだショートノーズのF-4Cに搭載ということで、機内に搭載するという改修にはできず、電子戦装備をほぼ機外に搭載するという方法にとどまっています。そして、その搭載用改修を実機のように担当するのは、このキットを作るあなたなのです。


説明書にはその要件がしっかり描かれていて、切る部分に関してはわかりやすくなっています。とはいえ、余計なところを削ったり接合を間違えば大変なことになるのも同じで……ワイルドな任務だ。でもニッパーでバチバチ大まかにカットするところから始めるぞ。

こういう作業はやりすぎないように、パーツを合わせながら少しずつ切るのがポイント。って、実は機体との一番右の部分は切りすぎてプラ板を1枚差し込んで埋めたりしています。ま、まあここまでしっかり継げれば合格でしょう……!

小さな隙間などができてしまった時は、薄いプラ材が便利。こちらウェーブの「プラ=材料【グレー】細切り板」を使用して、今回は隙間を埋めました。

対空ミサイルはそのミサイルだけで運用するわけではありません。航空機を考えるとわかるのですが、ミサイルだけが頑張るのではなく、まず母機が敵を発見してレーダーを照射したりするわけです。だから地上の対空ミサイルも同じで、発射機だけでなく目となりガイドをするレーダーがいます。この敵の目となるレーダーが発するレーダー波を受けて、それを利用して敵方にぶち込むミサイルがついに完成しました。それがAGM-45、シュライクです。

よくAIM-7スパロー(左から2番目、右から2番目のミサイル)の筐体を使って~という説明がされるAGM-45(左から4番目、右から3番目のミサイル)ですが、このF-4Cだと一緒に搭載することができます。こうすると、ふたつのミサイルが全然違うことがよくわかりますよね。1/48だからその違いが際立ちます。

このAGM-45、飛翔速度や性能の関係でSA-2とはどうしても刺し違えが起きやすいミサイルで苦労したようですが、F-4Cの部隊はしっかり運用で工夫をして、レーダー相手に低空から忍び寄り、トスの要領でレーダー範囲にシュライクを放り込んでそのまま狙わせ、自分は再び低空で去るというシビれる攻撃を繰り出したようです。

ワイルド・ウィーゼルの過酷な戦いやストーリー、おなじみ嘉手納に配備されたマーキング……そして、このキットの極上の改造ミッション。いくつかF-4を作って慣れてきた私や、F-4のベテランの人にこそチャレンジしがいのある内容で、勇気を持って飛び込めばレアなこの機体が完成します。改めて申しますが最初のワイルド・ウィーゼルならG型(これは簡単で傑作、C型との違いもたくさんあって楽しい)をオススメしますが、やっぱりこのF-4Cは改造するから楽しいキット……だからこそ、ベテランのあなたにオススメしたいアイテムです。
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