

週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週はマックスファクトリーのプラモブランド「PLAMAX」の最新作「PLAMAX 装甲騎兵ボトムズ SV 03 1/24 Scale X ATH P RSC ブラッドサッカー」をご紹介します。
断言します。2025年が始まったばかりですが、間違いなく今年のロボットプラモのベスト5に入るであろう楽しさ。絶対に買って損なし。装甲騎兵ボトムズというアニメを知らなくても、このプラモを組んだらあなたもボトムズ、AT(ボトムズに出てくるメカの名前。ガンダムで言うモビルースーツ)の楽しさに引き込まれること間違いなしです。

PLAMAXで発売されている「1/24スケール ボトムズシリーズ」は、過去にガレージキットで発売したレジェンドな立体物をスキャンし、今の現行スタッフでプラモ化したもの。昔の味を100パーセント再現するのではなく、プラモに置き換えた時の可動やディテール、パーツの裏側の密度感などを最初から再構成しています。大袈裟に言うと主に利用しているのはアウトライン……でも一番取り入れているのはこれを送り出した当時スタッフの「熱」です。俺はこの模型を組むと外観のシルエットよりも、現行スタッフが「マックスファクトリーがかつて送り出したレジェンドソフビモデルの熱さを絶対に消さないで、さらに熱い模型にするんだ」って熱を感じるんです。そのこだわりと、このキットが持っているストーリーが混ざり合っているからこそ、さらにカッコよく見えてくる……だからシリーズ第1弾のストライクドッグも組んだ後に目だけでは見えてこない、写真だけではなかなか伝わらない、組んだ人だけが見えるオーラのようなものを纏ったプラモになっていた思うんです。

「可動」「色分け」「組み立てやすさ」の3つのバランスがちょうど良いです。胴体はパネルごと細かく分割されているのですが、コクピット内部パーツを「桁」のように活用することで、各パネルがしっかりと噛み合うようになっています。そのため大きなズレもなくきれいに組み上がるうえに、メカのデザインラインも壊すことがないものとなっています。

こちらが胴体の内部構造。コクピットや内部パーツの各所に大きな軸があると思います。まさにこのブロックが外装にとっての大きな桁となっているのです。


胴体側面パーツの内側にはコクピットの壁面パーツがセットされます。まるで飛行機模型のコクピットのような分割を採用しているのも面白いです。各所の大きな軸と軸穴によって、しっかりと胴体パーツが密着します。

各パネルがきれいに合わさるので、一体感もバッチリ。胴体をパネルごとに分割したことによって、無理な成型がなく、各モールドがとてもシャープに刻まれています。

この模型に刻まれているモールドのストーリーも、本キットの説明書に収録。アニメ設定にはないディテールは、ソフビガレージキット開発当時どのような意図を持って描かれたのか……。この説明書でしか見ることができない、当時のソフビキット開発資料は模型を作りながら読むのに最適のコラムとなっています。

このキット、関節がシルバー成型になっているのがめちゃくちゃかっこいいです。ライトグレーやブルーグレーのような関節色も黒い本体と相性が良いですが、このシルバーの関節を見せられてしまうと「俺はこれが一番好きかも」と思ってしまいます。本体成型色がさらに引き立つアクセントとなっています。

そしてしっかりと動く関節パーツに、さらに動きそうなディテールが刻まれているのもグッド! 見た目も性能も抜群ってわけです。ここに外装パーツを取り付けるだけで脚部が完成。パーツ構成がシンプルなので、爆速で足が完成します。手も同じようにシンプル。手足がすぐできるロボットプラモって本当に嬉しいですよね。

デカールにもこだわりが。こちらLARK(ラーク。現在のウェーブ)時代に発売されたレジンキットのブラッドサッカー(ホビージャパンに掲載されたマックスファクトリーによる作例を原型にしたもの。PLAMAXブラッドサッカーはこの後にマックスファクトリーより発売されたソフビキットの原型をベースにしています)の箱絵に描かれたイラストのマーキングをデカールにしています。そのイラストを描いたのは多方面で活躍しているイラストレーター・明貴美加氏。このキットでしか味わえないスペシャルなマーキングを楽しめます。

そして中にも外にもパーフェクトソルジャーのイプシロンがおります。ストライクドッグのキットには無い、コクピットに座るイプシロンが付いてきたのは嬉しいですね〜〜。ハッチを開けても楽しめます。
組みやすさ、かっこよさ、そして当時のガレージキットを知っている人も知らない人も熱くなれる魅力が満載の「PLAMAX ブラッドサッカー」。間違いなくあなたの週末が輝くこと間違いなし! ぜひゲットして楽しんでください。この記事だけでは言い足りないので、また後日お会いしましょう。アディオス!!