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地球が消滅する前に組み立てたいプラモデル/ハセガワ 1/48 ボイジャー レビュー!

 現在進行形で遥か宇宙を旅している無人惑星探査機ボイジャー。もし明日地球が消滅したとして、人類が生存した唯一の証明になるかもしれない。なんて思ったりすると、このイビツな機械のプラモデルから「人類最期の歴史書の複製」のような存在感が沸いてきて、本棚の一角を空けてでも飾っておきたくなってしまった。

 ここ最近、近所のホームセンター「ジョイフル本田」のプラモデルコーナーが大幅拡充したものだから、ついフラっと寄ってしまう。日用品が並ぶホームセンターに陳列されたプラモデルだからこそ「非日常性」が輝きだし、購買意欲がモリモリ沸いてくる!いや、プラモデルも日用品なのか……?などと考えながら、その中でも日常からいちばん遠いモチーフのプラモデルを手にした。それがハセガワの1/48ボイジャーだった。

 盃のような高利得アンテナプレートの曲線が美しい。惑星電波/プラズマ波検出アンテナ(名前がもうカッコいい)は、曲がりも無くキリっと一直線に成形されている。

 組立説明書には細かな部品にまで名称が載っていて、解説書も付属しているので、組み立てながら「このカタチがこれ??」「なんだその機構は……」と何も知らない私に驚きをもたらしてくれる。そして完成したストレンジなシルエットの探査機は「機能のカタマリ」として見えるようになったのだ。

 地球文明の情報を記録した「ゴールデンディスク」と異星人(グレイ型だ!)がランナーで邂逅している!グレイが立てている指は一体何のサインなのか……!? ともかく、この金メッキランナーが本キットで抜群に好きだ。地球型のスタンドもそうだけれど、ボイジャーのカタチを再現するだけでなく、そのイメージまでも織り交ぜてプラモデル化するなんて素晴らしいじゃないですか。

 組み立ては難儀しました。力をかけたら折れそうな細いパーツのピンをユニットの穴に差し込む箇所が多々あるのだけれど、穴が小さくてキツイ、というか入らないパーツが多い。途中で土星までぶん投げそうになり危うくボイジャー3号になるところでしたが、先細のヤスリで穴をグリグリ拡張し、流し込み接着剤で接着することで無事にクリアしました。

 それと説明書ではトラス構造の組み方がイマイチわからない部分があったので、NASAのサイトに行き、3DCGモデルをグリグリ回して参考にしました。1977年に打ち上げられたボイジャー1号と2号が今現在どのへんりにいるかも、太陽系を含めたモデルで確認できるのでかなり面白かったです。

 約30cmもある磁力計ブームは大迫力。ミスターホビーマーカー(カッパー)を寝かせて優しく滑らせたら良い感じに塗装できました。そうこうして完成したボイジャーをクルクル回すと、組み立ての苦労なんて全部吹き飛びましたね。アンテナプレートから見え隠れする繊細な骨組み。キラキラ光るゴールデンディスク。あちこちに突き出したブームやアンテナがアンバランスに弧を描く美しさといったら! ハセガワのボイジャー、組み立てて本当に良かった!

ハイパーアジアのプロフィール

ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。

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