泣く子も黙るアメリカ合衆国空軍のアクロバットチーム、サンダーバーズのマーキングでF-4ファントムIIのプラモデルが発売されました。ファインモールドの1/72ファントムIIは世界で一番繊細なディテールが楽しめるうえに塗り分けもだいぶ楽ちんというスゴいアイテムですが、このサンダーバーズ仕様には飛行機プラモ塗るのってなんか大変そう〜と思っているアナタにもオススメしたい特徴があります。
プラスチックが白いんですね〜。グフのプラモデルが青いように、シャア専用ザクのプラモデルが赤いように、サンダーバーズのプラモデルは白いプラスチックであると嬉しい。なぜなら組んでデカールを貼ればだいたい本物そっくりになるからです。もちろん「タイヤをゴムっぽい色にしたい」とか「エンジンノズルは焼けた金属の色にしたい」となればそこだけ塗装するのがGOOD。それよりなにより、白をきれいに塗るのって難しいですからね。上からさらに白を塗装したいアナタにとっても、「最初から白いプラスチックだと沈んだ色にならない」というのは大きなアドバンテージです。
1番機から8番機までを網羅したデカールが入っていますから、最大8個買う口実が存在します。サンダーバーズはタンクとかミサイルとか作らなくていいから、本体さえ出来ちまえば「完成!」と叫べるのが最高。背中から見るとほどんど白でわりと地味なんですが、アクロバットチームは下から飛行姿勢を仰ぎ見るものですから腹がド派手。下面に穴を開けてディスプレイスタンドを使った展示にしても良いでしょう。
タミヤが設計して金型を彫ったパイロットフィギュアも2名付属。めっちゃリアルな彫刻でコクピットのなかを盛り上げてくれます。コクピットといえば窓枠を塗り分けると飛行機模型はいきなりリアルになるもんですが、こちらはカット済みのマスキングシートも手に入れれば難なくクリアできます。仲間と一緒に担当する機番を決めて持ち寄ってもヨシ、自分でずらずら揃えてもヨシ。限定品ですので、買い逃しのないよう気をつけてくださいね。そんじゃまた!
模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。