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君だけの目標を定めろ!タミヤの「ショット・アニキ」で味わうタミヤミリタリーミニチュアの豊かな世界。

 タミヤの戦車模型の現在の大トロ。それは間違いなく「アニキ」です。衣服の皺がバキバキに刻まれ、人体がプラモデルのパーツに分割されているこのパーツを見て、僕はいつもニコニコにしているのです。今回ご紹介する「イギリス 対戦車自走砲 アーチャー」にも僕たちを喜ばせてくれる躍動感あるアニキが付属しています。

 「ショット・アニキ」です。オーラロードからやってきたみたいな(ショット・ウェポン)呼び名をつけてしまいましたが、このアニキが実に良し! なのです。射撃目標を支持しているようなポーズが超かっこいいです。タミヤが作るイギリス人は、かっこよさの中にもチャーミングな要素を盛り込んできてくれるので、本当に最高。英国好きな社風が、プラにも刻まれているんですよね。

 このベレー帽のかぶり方を見てください。伊丹十三が書いた「ヨーロッパ退屈日記」でも「ベレー帽は浅くかぶるもんじゃない、深く被ってこそかっこいい」と書かれているように、まさにその通りな見事な着こなしとなっています。このコマンダー、めっちゃやってくれそうやんってなりますね。

 そして人馬一体となる仕草は細部に宿ります。昨今のタミヤのアニキたちの指先や足先は、車両とシンデレラフィットするのです。そのため、フィギュアのアクションがより力が入ったものとなります。プラモデルの動きは、動かすだけが表現じゃないんだぜ! って言うのがタミヤのアニキたちを組むと分かるのです。

 そしてフィギュアプラモの楽しさは「組み合わせ」です。他の車両や情景に、ショット・アニキを移動させて良いのです。タミヤのイギリス戦車兵は、手に通話用のマイクを持っていることが多いので、そんな戦車兵とショット・アニキを絡ませれば、
 
 「次の方、どうぞ!」「歌います。聴いてください『イエスタデイ』」「よ! 戦後!!」

  みたいなやり取りも思いのまま。腕を前に出しているだけで、こんなにも楽しめる。タミヤのアニキたちが魅せてくれるプラモデルの豊かな景色。タミヤミリタリーミニチュア劇場。みんなで思いっきり楽しんでいきましょうね! それでは。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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