模型店で「箱デカ！」「でも安い！」のただ一点で買いましたHobbyMioのプラモデル用ディスプレイスタンド。パッケージを開けると差し渡し20cmオーバーの台座が出現。大きい成形品はそれだけで気分がアガります。本製品の発売元であるHobbyMioは中国の模型メーカーで、わりとナウくてかっこいい製品がたくさんあるのでググると良いでしょう。
いわゆる組み立て式のディスプレイスタンド。長方形のベースから支え付きの棒（武田鉄矢のモノマネでよく見る「人という字は〜」の方式ね）が突き出して傾斜角や長さを自由に変更できるギミックが入っています。パーツ精度は高いし要所要所にタッピングビスを締め込む工程を挟むことで剛性もかなりあります。
先端部（プラモデルと接続するところ）のパーツにはギア的な彫刻が入っており、その下にプラスチックの弾性を利用したラチェット機構を想定しているっぽい設計……なのですが、これが効果的に機能しているかどうかはわりと謎です。実際にS字のバネパーツが伸縮してキチキチキチと動いてくれたら嬉しいでしょうけど、そのためには歯車との間に入るパーツがフリーじゃなきゃだめだよな多分。
いろいろな模型を展示できるよう豊富なジョイントパーツが付属。軸穴が開いているロボットプラモにも対応していますし、一般的なふんどしブロックを挟み込んで固定するのも幅違いで3種類がセット済み。お手持ちのロボットモデルの構造をよく見て、フィットしたものを選びましょう。
なによりイイのが台座の左右にある凹みに使わなかった武器や手首、ジョイント類をしまっておけること！オプションが豊富なプラモデルではこまごましたパーツを付け替えて展示すると「余ったパーツどうしよう」となりがちなんですが、この台座なら紛失することもありません。フタのバッチーンと強固に閉まる感触もだいぶ良い。
ディスプレイ台座をデコレートするイカしたデザインの水転写デカールも付属。はがきサイズくらいあるのでこれだけでもだいぶコストがかかっているはずですが、それでいて実売1200円程度という価格には驚かされます。中国模型メーカー、さすがに勢いがあるぜ……。
1/100のガンダムを飾ったら、アームを一番短くした状態でも台座の存在感がデケぇ！支柱のがっちり具合も含めて、ガンプラで言うならパーフェクトグレードくらいのサイズと重量がマッチすると感じました。ちなみにカラーは黒と白が選べます。デザイン、機能ともにだいぶモリモリな内容でこの価格。貴方の作ったどデカロボットプラモや合金トイのディスプレイにぜひどうぞ。そんじゃまた。
模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。
前の記事
