

濃い味の舶来プラモを組み続け、ちょっと胃もたれ気味の年末。たまにはやさしい味付けの一箱も組みたいですね~……と仕事帰りに買ってきたのはこちら。ファインモールドの1:48 試製 烈風。なんとなく凛としていて切れ味よさそうでしょ。同社の烈風は1:72と1:48の2スケールで展開されていて、こっちは『大きいほう』になります。

『大きいほう』を選ぶ醍醐味はこれ! 全幅30cmに迫る伸びやかな主翼がベロ~ンと入っています。途中からクキッとわずかに上反角が付いたところも、このサイズだと結構迫力が出ますよね。こんな大きなパーツをどしどし貼り合わせて、存在感あるサイズの模型をガツンと卓上に呼び出すのが気持ちいいのです。

シャキっとしたパーツたちと対面。『あるべきものがそこにある』という印象で、奇をてらわない教科書通りの構成には背筋が伸びるような気持ちです。いずれのパーツも、思ったよりちょっと大きいのが嬉しいところ。

組み始めてみれば、細かな立体感がキュッと詰まったコクピットと、ズドーンと伸びる機体の緩急が心地よく感じられます。全工程を通して、各パーツが想像通りの場所に確実に収まっていく感覚が心にやさしい……。組む側の意表を突く斬新な工夫とか、驚異的な細密表現なんかが売りのプラモではありませんから、キットに対して変に気を使った組み方をしなくていいのも、今は心地よく感じられますね。

できました! 今回はあっさり、スミ入れも汚しもせずツルンと完成としてみました。こんなの初めてですが、新年らしくてちょうどいいかもしれません。大柄で伸びやかなフォルムを描く烈風の特徴を『大きいほう』で存分に味わえていい気持ちです。
キットは寸分の狂いなくパーツが吸いつく……という感じではありませんが、とはいえわざわざパテやプラ板を持ち出すような場面もありません。100%完璧超人ではないけど、定期テストで必ず80点以上を取る秀才……というイメージでしょうか。このくらいのほうが、多少ラフにでも気負わずガッと組み上げられるように感じます。王道をいくスタンダードな構成で、まっすぐ組んでいけば確かに完成するこのプラモ。疲れた胃腸にやさしい日本食という感じです。おかげさまで、だいぶ胃腸が整ってきた年始となりました。