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あなたの好きな形のディオラマが作れる!スチロールホットカッターを初めて使った話。

▲スイスイと発泡製品をカットできる心強い味方です

 これさえあれば、俺の好きな地面が作れるぞ!! 今までアチアチ系工具のトラウマで怖くて手を出していなかった「スチロールホットカッター」を我が工具チームにお出迎えしました。

 これまで地面を作る時は売っている板やベース、カット済みのスタイロフォームなどを使っていたのですが、「もっと自由に地面が作ってみたい!!」と思いが勝って購入。ディオラマツールや素材は鉄道模型のKATOのものをよく使っているので、KATOが米国のウッドランドというメーカーから輸入しているスチロールホットカッターを買ってみました。

▲ディオラマ製作の動画とか見てると必ずと言っていいほど登場するこの形状

 スチロールホットカッターは、文字のごとく、アチアチになったニクロム線でスタイロフォームなどを綺麗にカットできる便利アイテム。昔、アチアチ系工具で火傷したことがあるトラウマがあり、アチアチになる工具って実は苦手……。しかも必殺仕事人の京本アニキの武器みたいな細い線で、スイスイとカットできるなんて余計に怖い。でも……これがあれば地面をもっと楽しく作れるんやろ……。やったるぜ!!!

▲ストレートタイプの棒をつけると、狭い範囲をカットする時にちょうど良いサイズになります

 組み立ては超簡単。持ち手にロッドを取り付けて、カッターとなるニクロム線を通すだけ。ニクロム線をピンと張ったりする調整を合わせても、5分くらいで完成します。あとは専用の電源に接続すればカットできます。

▲ロッドに接続されるハンドルにニクロム線を通します。ハンドルをくるっと回すと、ニクロム線がピシッと真っ直ぐになります

 持ち手にある黄色いスイッチを押している間だけ、ニクロム線がアチアチになり、カッターとして機能します。およそ5秒で100度になります。すごいですね〜〜。パワーですね〜〜。

▲ヒヨコみたいな形を書いてみる。これを切り出してみます

 通常のカチカチと言うカッターでは切り抜きにくい形状もなんのその! って感じらしいので、早速チャレンジ。今ニクロム線はアチアチになっているはず……触って確認したらジ・エンドなので、くれぐれも触らないようにしてください。行くぞ!!

▲なんか、シュ〜〜って言いながらニクロム線がスタイロフォームに吸い込まれるように入っていきます。気持ち良い〜〜〜〜
▲余白がデカすぎたので、何回かカッターを外に逃す。刃が入っていくサイズ感の把握は、使って体で覚えるぜ!! それにしてもスイスイ切れるし、カーブも曲がれる〜〜

 ビクビクしながらも、好きな形状にスタイロフォームを切り出せる感覚にうっとり。これは楽しい!! 今、ニクロム線がどこら辺を通っているのかを常に確認しながらカットしていきます。怪我だけはしたくない!

▲俺の初切り。これにて完結!!!

 できたー!!! なんかいい感じじゃないですか。いや〜、やれましたよ。俺にも。ここまでカットできれば、側面のぼこぼことかは俺の今までの地面造りの知識と経験で、速攻で修正できます。それも今度nippperでお見せしますね。とにかくスチロールホットカッターでのスタイロフォームの切り出しを覚えたのが本当に嬉しい!! これで俺は様々な形のベースを自分の手で生み出せていけるのです。やってみるとそれほど難しくないので、ぜひ皆様もチャレンジしてください。かっこいい地面は、あなたの模型をさらに輝かせますよ!!

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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