週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週は、最高に“かっこいいディテールで目が喜んじゃうでっかい飛行機プラモ”を刺身で楽しみましょう。キットは「ハセガワ マクロスプラス 1/48スケール YF-19」です。ハセガワマクロス模型の中でも、個人的にパーツ分割、剛性、ディテールと全てが高次元でまとまっているスーパーキットだと思います。マジでかっこいいので、ぜひこの週末に楽しんでください。
1/48スケールとなるとかなりのサイズになりますが、このYF-19は大きくなったからといって細かいパーツ分割で細部を再現したりとかそういうプラモではないです(YF-19は同社から1/72スケールも発売中)。デカくて迫力あるかっこいい飛行機模型を、組み立てやすいパーツ数と分割でキット化しています。
成型色はYF-19をイメージしたアイボリー一色。各パーツにはとてもシャープなスジ彫りが刻まれています。特にエンジンのディテールは、ずっと見ていられるほど素晴らしいです。
マクロスの模型はスケールモデルとキャラクターモデル両方の楽しみを味わえる、とっても素敵なコンテンツ。ハセガワのファイターは飛行機模型の楽しさやパーツ構成を、キャラクターモデルを通して味わえるので、スケールモデルへの橋渡し的な役目も担っています。この1/48 YF-19の組みやすさは、まさに飛行機模型を作ってみたい! という人に本当にオススメしたいです。サクサク組めて、組み上がった後の満足感もすごいですよ。
小さなコクピットを収めたら、いきなりでかい胴体が完成してしまうメリハリの良さ! こういった思い切りの良さが各所にあります。そしてパーツの接着軸や穴もかなり大きめに取られているので、パーツの接着がしやすく、接着後の剛性もしっかりとしたものとなっています。
このキットは各ユニットごとに作っていけるのも特徴です。ですので、塗装して仕上げたい時は、ユニットごとに塗って、最後に各部を接着という方法で攻められます(下の写真でガンポッドと腕は胴体に接着してしまいましたが、そちらも接着しなければ、ユニットにばらせます)。
バラバラになったユニットの接着も安心してください! 非常に大きな軸と穴があなたをお待ちしています。塗装後とかに接着でプルプルするのって本当に嫌。でも、たとえば脚部と胴体を接着するデカい穴と軸、そして板状のノリシロのおかげでガッチリ固定できます。
完成後全長が約38.8cmというとても大きな飛行機模型ですが、週末2日あれば間違いなく完成します(僕は4時間で完成しました。1日2時間ずつ使えば組み上がりますね)。
細かいパーツが少なくて、大きな塊に美しい彫刻が刻まれたパーツをペタペタと接着していくのがとても楽しい本キット。マクロスのキャラクターキットとしても、飛行機模型としても最高の組みやすさと完成度を兼ね備えた傑作プラモです! ぜひこの週末に作ってくださいね。それでは!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)