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窓枠にあえて「プラスチックの色」を足す。飛行機模型の楽しいチョイ塗りは「窓枠」にあった話。

▲全部塗るのは大変だ。でも、あの透明パーツに1色足すだけで、ちょっと特別なものになるんじゃないかな?

 プラモってのはどのように楽しみたいか、どんだけカロリーをかけたいかを、自分の匙加減で決められる。だからとっても楽しい。僕なんかは組むのが好きだから、色を塗らないで組んだだけのプラモをたくさん棚に並べている。そこから「これ塗ってみようかな〜」って感じで選んで、ぺろぺろ塗ったりしている。そんな感じで、別にガッツリ塗りたいとかじゃなく、「ぺろっと塗装という行為を楽しみたいな〜」という気分で飛行機模型を眺めていた。その時だ、「あ〜、ここに色が無いじゃないか。成型色で再現!!」なんてフレーズが頭をよぎった。

▲そう、キャノピーの窓枠だ。ここにはグレーの成型色(プラスチックの色)が無い。成型色が再現されていない

 もしここにプラスチックの色を塗ったらどうなるだろう? もしかしていい感じにまとまってカッコよく見えたりするのかな? F-15の窓枠ならおそらく15分もあれば筆塗りできるだろう。塗装を楽しみたい欲求を満たすのにも最適だ。

▲ちょっと成型色より暗い!! 再現って難しいね!! でも色を混ぜたり、細い線を描こうとチャレンジしたり。少ない面積なのにめっちゃ楽しい!

 プラスチックの色に近づけようと、手持ちのグレーと白を混ぜてみたり、細い枠をはみ出さないようにそ〜っと筆を動かしたりと、塗装の楽しさがキャノピーには凝縮されていた。はみ出しちゃって、ツマヨウジでコリコリと塗装を剥がしている時も、だんだん窓枠が整っていくのをダイレクトに感じ取れるので楽しい。

▲できた! 調色って難しいね! 次はもっと良い色を作るぞ

 窓枠に色を塗るだけで、機首の色と近くなり、飛行機らしくなる。何より、全塗装した時と同じような楽しさと快感、趣味に没入している時の面白さを窓枠を塗るだけで体感できた。もし、グレーじゃ無い成型色の飛行機模型でこれをやったら、さらに楽しくなるに違いない。飛行機模型の楽しいチョイ塗りは「窓枠」にあった。どんどん塗れば、筆塗りのスキルもアップするだろう。刺身をちょっと炙る感覚で、これからも楽しんでいこうと思う。

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フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。

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