
フミテシが独断と偏見で週末が楽しくなるプラモをお届けする「花金プラモ」。今回はちょっと思考を変えて、散歩からビビッと作りたくなったプラモをご紹介します。プラモ作りたくなるきっかけってなんでもありですよね〜。花金プラ散歩開幕!

ここは東京都台東区池之端一丁目にある「旧岩崎庭園」。三菱財閥岩崎家の建造物と庭園を公園として整備した美しい都立庭園です。岩崎財閥3代目・岩崎久弥によって、ジョサイア・コンドル設計のもと1896年に建てられたこの洋館は庭園のシンボル。上野公園や不忍池から近いのですが、人も多くなくひっそりと静かな場所でオススメです。洋館の中のモダンさは、華やかさはもちろんのこと、往時のダンディズムを感じました。岩崎久弥という人の人物像が気になる建物。洋館の中はぜひ訪れて体感してください!




当時の三菱の凄さを美しい景色と建物で体感できます。そしてこの裏手には、三菱経済研究所があり、三菱史料館もありますのでこちらもぜひ。展示はコンパクトに三菱の歴史がわかるもの。お散歩にちょうど良い内容っす。三菱はすごい!!

三菱といえばスケールモデルのモチーフの王道を生み出しまくってますよね。こんなちょっとした散歩をしながら「三菱か〜」とかぶつぶつ言いながら、そのまま模型店へ。三菱ものをゲットしにいきます。そこで選んだのがこちら。今回の「花金プラモ」です!!

史料館では戦後から現在までの三菱の事業も紹介されています。日本の発展を支えた三菱。そんなことを考えていると戦後からモチーフを選びたくなりました。そして最近も多くの人に勇気を与えてくれた「ブルーインパルス」。この組み合わせしかないなと、模型店の棚から「ハセガワ 1/72スケール ブルーインパルス T-2」を選びました。飛行機模型の箱絵の巨匠・小池繁夫氏のあまりにも美し過ぎるイラストが最高です。1982年〜1995年までT-2はブルーインパルスで使用されました。


これは「ブルーインパルのT-2なんだ!!」と脳を揺さぶる「青」の成型色!プラモの成型色が違うだけでこれだけワクワクできる。本当成型色って面白いですね。これだけで買った価値ありの内容。僕はこのプラモと今回初めて出会うことができました。出会えてよかった……。







T-2の開発リーダー・三菱重工の池田研爾第2技術部長のみ、太平洋戦争中に戦闘機の開発に関わっており、それ以外のメンバーは戦後の技術者たちという構成で本機は開発されたそうです。そういう意味でも時代の転換期に生まれた飛行機なんですね。ちょっとした散歩をきっかけに、手にしたハセガワのブルーインパルス T-2は、青い成型色でワクワクさせてくれて、すぐ形にもなる素敵なプラモでした。ぜひこの週末に楽しんで欲しいプラモです。