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頼むから重力を無視してくれ/マシーネンのガンスを壁に貼り付けたい

 「こいつが宙に浮いてくれたらもっとカッコいいのにな」なんて思いながら窓辺にガンスを二体飾っていました。ミサイルを構えた陸戦ガンス、すっきりとしたルナガンス。どちらも不可思議でSF的な塊としてかわいらしい。

 ちょこんと突っ立っているのも可愛いのですが、ずーっと考えていました。これでいいのかと。電子音でこちらに語り掛けてきそうなフォルム。人間とは逆の方向に曲がる鳥のような膝や特徴的な頭。もっといい飾り方があるはずです。直立不動でいるのは、もったいなさ過ぎる。とくに、ダークオリーブの成型色のルナガンスは「ルナ」ですからね。月です。重力は地球の6分の1。地球の重力で考えられる範疇で部屋に置いておくよりも良い方法があるはず。

 というわけでガンスの足を見る。よく見ると穴が空いています。そこに虫ピンを差し込むと、普通に入る。しかもピンの頭が引っかかるのですり抜けない。虫ピンで検索して出てきたから買っておいたBISIXのステンレス針ピン、奇跡か。これはチャンスです。

 左右の足に虫ピンを差して、壁に止めると一気にテンションが上がります。不可思議な塊が、思い描いた通りに地球の重力を無視して壁に貼りついている。突っ立っているときよりもはるかに生き生きとしています。部屋の中で侵入者がいないかを監視してくれているようです。何が良いって、虫ピンが全然目立たないところ。

 虫ピンは、針足が長いので差し込むのに少しコツがいりました。壁に少しだけ一本目の差し込んで、穴をあけておきます。その後、ピンを一旦抜いてガンスの足を挟み込んで、奥までブスッと差し込む。そのあとにもう片足も固定していきます。このときは、一本目と違って、事前に穴をあけずに一発で差し込みました。

 北海道の旭山動物園によって行動展示なんて方法が注目を浴びましたが、そんな風に「プラモデルが最も生き生きして見える飾り方は何なのか?」を考えてみると、ある日突然思い浮かぶかもしれない。バシッとハマるような飾り方を思いついたときの喜びは本当に最高です。

クリスチのプロフィール

クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。

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