
ひな祭りといえば人形、人形といえば髪の毛……みたいな気の利いたことを言う前にウワーッ! なんだこの……成田亨デザインの宇宙人の目みたいなパーツは!?!? なんだこれは!?

こないだ買ったフレームアームズ・ガールのドゥルガー1ちゃんでした。可動ツインテールの基部がキュロットみたいな形になっているんですが、単体で見ると毛がもさもさの怪獣みたいだ。
ドゥルガー1、メインビジュアルの「武装モード」はそんなにピンと来なかったんだけど「軽装モード」(でいいのか? SDガンダムみたいな呼び方で合ってるのか?)がすげーかわいいなと気づいて再販されたの買っちゃった。なんだろう、お嬢さまキャラって昔っから連綿と受け継がれてる概念だけどだんだん好きになっていってる気がする。でもお嬢さまが好きなのかな。わかんねえな。縦ロールが好きなのかもしれない。

……っていうかさあ! 気になりませんか? 縦ロールが。縦ロールがプラモのパーツとしてどんなふうに抜かれてるのか気になるよなぁ〜っ。もみあげの縦ロール。そんなに大きくて複雑な形状じゃないけどさ。こんなドゥルンドゥルンしたパーツ、気になるじゃん。抜きが。
早速見てみましょう。なるほど。

「よく考えられてるなあ」という気もするし「案外ふつうだな」という気もする。派手さだとさっきの成田亨のランナーの方が興奮するかもしれない。でもどうだろう、このパーツの形状に彫られてる金型の方のことを考えると結構興奮できる気がする。縦ロールの形に彫られて滑らかに磨かれた凹型ッッッ!
み、見てみたい。ということで、パーティングラインをペンでなぞってみると金型の存在を想像できて「なるほどなあ」という気分が増します。

「さっきからヌキとか金型とかパーティングラインとか何を言ってるのかよくわかんねえよ」という人はたい焼きとか……あの……大判焼き……大判焼きでいいよな? 俺ァ江戸っ子だからよ……が焼かれる様子のことを思い出しながら見てみてください。型と型がどのラインでくっついていればこの形になるのかを考えるのが楽しいんだよ。
しかしふーん。そうか……いや引っかからないように工夫されてるね。でもちゃんと縦ロールの色っぽさが出ててエラいね。


この前髪とサイド髪のパーツ分けも別に分けなくてもギリギリ金型から抜けんじゃね? って気がするんだけどああでもそうだよね……。前髪とサイドのそこに段差、欲しいもんねみたいな納得があり、うれしい。
あと後ろ髪がこんなパーツ分けなんだけどさ……。

え……いるぅ!? いるかなあ!? そのD⑦とかいう小さい髪の毛のパーツ! 無くても成り立つんなじゃねえの!? 無くても成り立つ気がするけどな〜〜

しかもこの部分、もしかして組み立てたら身体で隠れちゃうんじゃないか……?
隠れちゃうじゃん!!! ホラ!!!

なんかこれが例えば実在の兵器とかアニメのロボットとかのさ、ちっちぇー通信装置とかそういう機能、役割があるものなら「見えなくなっちゃっても必要なパーツだから再現するんですわ」ってのはわかるんだよな。でも女の子の、髪の毛の、それもチャームポイントとかじゃなくてただの一房のすげえ見えにくいところをわざわざパーツ分けしてるの、贅沢な気がする。お嬢さまだからかな……。
しかもホラ、後ろから見てもちょーーーーっとしか見えない。すげえ。なんて贅沢なんだ。

一応後ろ髪にも可動ギミックあるから動かせば前からも見えるっちゃ見えるんだけどさ。やっぱ贅沢だな。でもこうやって動かして見ると確かに髪の毛の表現豊かになってるっていうかブワー感が増してて確かに演出として意味はあるんだな。贅沢ですわ〜。
あと、縦ロールなんですが……。


ボールジョイント接続なので動かせるんだけど、動かすとお耳が見えるのがおもしれーなって思いました。なんかガンダムのプラモの「スラスターが展開!」とか「蓋を開けるとマシンキャノンが!」ギミックみたいで興奮した。興奮しましたわ。
終わりですわ。