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俺のクリスマスはやっぱこれだぜ!/ゾイドHMMコマンドウルフ

▲パッケージに武装バリエーションの「フルセット仕様」という文字……。キュンと来る。来た。

 昔々、小学館の学年別学習雑誌にゾイドのジオラマストーリーが掲載されており、小学生のワイの心を死ぬほどしびれさせていた。そしてモチロン当時TOMYから発売していたゾイドのプラモを買った。ゼンマイorモーター動力が使用され、複雑なカムやらクランクやらで構成されたメカが装甲を揺らし動く様はワイの子供心を悶絶させた。誕生日もクリスマスも貴重な「なんか買ってもらえる機会」は全てゾイドだ!(が、シリーズは一旦終了を迎え、当時のワイに喪失感あるいは諸行無常というものを教えた。)

 ……てな事を、店頭でプラモを見てたら思い出したので、今年の自分へのクリスマスプレゼントはコイツだっ!

 ゾイドは好きだが、今までこのシリーズを買ってなかった。理由は子供の頃買ったTOMY製への思い入れが強すぎたんだよなぁ…ゾイドって当時のおもちゃの中でも、群を抜いてトータルデザインとそれを構成するメカモールドとか秀逸だったし、それは動力を伝える各種パーツの重なりがあったからこそで、それを抜いたアクションモデルは果たして……とかなんとか、めんどくさいことを思いながらパッケージをカパリコ。

▲ゾイドといえばゾイドキャップ(正式名称は…なんじゃろう?)

 ゾイドでお馴染みの関節部の円柱パーツ。このパーツだけで「ゾイドだ!」って判るってのはスゴイよねぇ。このパーツを見ただけでテンションがぐーんっっとアガってきた。その他一部ランナーやパーツは金や銀で塗装されておりキラキラ感もいい感じーでまたぐーんっっ。

▲フレーム系のメカモールド

 さて主となるフレームのランナーはこんな感じ。「うーん……なんか可動ギミックが入ってたTOMY製と比べるとパーツの連なり感が薄いからなのか、もうひとつですな。あーやっぱりなー」などと上から目線で思っていたが……。

▲胴体フレーム完成

 組み立てたらワイがゾイドに求めていたメカ感がバッチリ。ああああああこれよーっこれ!実際になんとなく見たことあるメカモールドで構成されたデザインが、ゾイドが現実の延長線上にありそうなリアルさを感じさせていたあの感じ!多数のパーツ群で構成された重厚なメカって感じ!超イイ。

 数工程目でこのKOTOBUKIYAのHMMシリーズ超好きかも……と思い始めてきたが、更にダメ押しで!?

▲説明書の機体各部の解説や
▲組み間違い防止のダボ穴の形状変更に加え、裏側が見えるパーツには押しピン跡がない!

 「ゾイドを創ってる!感」を出す解説文や、組み間違え防止や細かいパーツへの配慮など、このシリーズに気合を入れてきている感がビシバシ伝わってきてグーッ!グーよ!

▲共和国系ゾイドは装甲は最小限で、フレームが露出してるのが特徴

 パチパチと組み立てながら、敵味方双方で共通の技術体系が使われているという記号として機能するゾイドキャップがありつつ、カラーリングや敵味方で軽装甲、重装甲と兵器思想が異なる部分でユーザーに敵味方の視認性を高める。ゾイドのデザインコンセプト最高だわ等と思っていると……。

▲完成!

 というわけで、30年ぶりぐらいに組み立てたゾイド。細部や全体的なフォルムがアップデートされてたり、動くギミックから可動アクションが主軸となってたり、と変化はあるものの、やっぱいいわぁ。ふふふ良いクリスマスだった。さて次は自分へのお年玉に何買おっかな!

コピルアクのプロフィール

コピルアク

1981年生まれのプラモエンジョイ勢。本業はゲームとかつくる人。

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