プラモで感じる「つまむ場所のない造形」/PLAMAX サーバイン

 最近ファンタジー物に触れる機会が多いので「ファンタジーっぽいプラモないかな」と思ったら、ありました。PLAMAXのサーバインです。

 ファンタジー物って、実在する異なるモチーフの組み合わせで「存在しそうだけど、存在しない」のギリギリの線を狙うのが面白いと思います。サーバインは甲虫と西洋甲冑の組み合わせがかっこよすぎます。オーラーバトラーってすごい。

 そういうことは箱絵やサーバインそのもののデザインから読み解くことができます。私もそんな感じで「すごい」と思っていました。しかし、箱を開けてみたらもっとすごい。

 パーツの質感がすごいんです。このボコボコした質感。肩の部分なんかもかなり複雑な曲面をしています。メカでもロボでもない感じがする。
 ……というか、本当に純度の「高い甲冑っぽさ」があるんですよね。職人がカンカンカンとハンマーで叩いて曲面を作ったみたいな、なめらかだけど複雑な面をしています。そんなパーツを切って貼っていくとやっぱり「メカでもロボでもないな」と思います。
 クリアパーツの羽根だってただ単に平らなわけでわなく、つららのようなうねうねした表情がある。光がゆらゆらと透過されているみたいで、とにかく綺麗。

 「マジでかっこいいな」と思ったのは背中に担ぐように装着された剣。そこに担がせるか?というようなデザイン性に感動しました。腰じゃないんだな……。

 そんなわけで、サーバインを完成させました。完成させると気付ける、最高にイカしたポイントが一個あります。それは完成した後に「これ、どこを持ったらいいのかわからないな……」と思うところ。人が乗るとか、何かで運搬するとかそういう”現実感を持たせるためのリアルさ一切関係なし”の雰囲気が本当にファンタジー。持つならば、カブトムシのように腰の部分をキュッとつまむことができます。こんな風に生き物を手に持つような持ち方をさせるというのも、サーバインの「ロボというよりは生物のような美しさ」という魅力を表すひとつの要素なのかなと思います。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。