BRUTUS(ブルータス) 2021年12月15日号は昆虫特集。南米に生息する「オオニジダイコク」という綺麗な虫が、バシッとした白背景で表紙を飾っておるのですが、この虫、以前私がPLAMAXのサーバインを塗装する時に参考にした虫ではありませんか!
私は結構プラモ脳なので、魚とか虫とか派手なキノコとかを見るとつい「その時、ふと閃いた! このカラーリングは、プラモの塗装に活かせるかもしれない!」とか思ってしまうんですが、今号のBRUTUSを読み進めてもそう。ふと目に止まったオオセンチコガネというピンクのような、マジョーラカラーのような、不思議な色の虫!これを見た瞬間、この虫はバストール……!と思って、家に保管してあったバストールのキットを急に作り出したのでした。キッカケってこういうことか~~。
さて、昆虫っぽい色の塗装をするのに個人的に気に入っているのが、クレオスのクリスタルカラーというラッカー系塗料。これを、エアブラシで重ね塗りして、グラデーションをつける手法が好きなのです。クリスタルカラーはとてもユニークなメタリック塗料で、黒系の(明度が低い)下地だとメタリック粒子が派手に発色し、白系の(明度が高い)下地だと粒子が地味に発色してパールコートのような質感になります。昆虫の写真をよ~く観察しながら、フィーリングで色を重ねていきます。実験大好き。
メタリック塗装はより平滑なツヤ有りで下地を仕上げることで、よりメタリックらしい光沢を得ることができますが、今回は敢えて艶消しのサーフェイサーを下地に使い、艶消しメタリックな方向で塗装してみることにします。乾燥するのが早いので……。
狙った色とはかなり違う色にシフトしましたが、これはこれで面白いのでヨシとします。クリスタルカラーは重ね塗りしてどんな色が出てくるか予測しづらいので、逆にそこが面白いですね。この偶然(アクシデント)から得られるものが、いきあたりばったりモデリングの醍醐味であります。
クリスタルカラーはエアブラシ推奨と書いてありますが、無理やり筆塗りしてみます。筆ムラ不可避!そこで逆に、筆ムラで模様を書くようにして塗ってみます。私はイイと思いますよ。
▲できました。バストール、とぶ。
1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。