塗って到来、タミヤの万能ペーストで誰でも家に砂漠を持てます。

 ジオラマのようなものを作っているよ!コンクリの地面をプラ板で作って、奥には電波塔を立てて石粉粘土でその周囲に起伏を付けた。このままだと白い粘土に侵食されつつある駐屯地になってしまうけど、例えば砂漠の端っこで文明と自然がせめぎ合っているということにしたらカッコいいのではないかということで万能調味料であるところのタミヤ製テクスチャーペイントにお出ましいただくことにしたんだぜ……。

 キャップを開けると豆板醤より少し柔らかいペースト状のものが出現する。セラミック粒子とアクリル系の合成樹脂が混ざったもので、要は色付きの砂みたいなもんですね。筆は水洗い(キッチン用のマジックリンを使うと吉!)できるけど、わりとハードな作業なのでプラモ塗装に本気で使うものよりもヘビーな使用に耐えてコスパ最高のぺんてる社製ネオセーブルを使うのがオススメ。メチョリ……。

 これをおもむろに、かつ大胆に石粉粘土の上に盛っていくんじゃ。塗るというよりも、食いしん坊の食パンにピーナツバターを乗せる感覚でオーケーです。黄土色のザラザラしたペーストが白い大地を覆い、眼前にアフリカもしくはタトゥイーンがやって来た!。

 プラモ作りはいつだって繊細だけど、こういう大工仕事みたいな工程は脳の全く違うところが興奮するので良い。もしペーストがボトルの中で乾燥し、粘度が低くなっていたらタミヤのアクリル溶剤を追加すると流動性が増すということを覚えておくと良いな。

▲盛り付けた直後は筆の跡も生々しく、さらにおそろしくウェッティだ。まるで砂漠に見えない。

 乾燥するとご覧のとおり、ペーストの中の水分や溶剤が抜けてなだらかな起伏が爆誕(大丈夫、このペーストはほとんど無臭でございます)。マクロレンズで撮影すると、つや消しの黄土色にセラミックの粒子がいかにも砂漠ですと主張しているようじゃありませんか。薄くなってしまったところは案外下地が透けて見えるけど、そこは2度塗りすればOK。なんでもかんでも上からこれを塗ればたちまち砂漠になるすばらしいマテリアルなので、一家に一本は常備してきましょう。

 ちなみに今回紹介しているのは100ml入りのものですが、たまに模型店で見かける250ml入りボトルは「桃屋か!?」と怯むぐらいのド迫力大容量なので、広大な土地にもひるまずトライできます。というよりもボトルの見た目が面白すぎるというのがオススメポイントかも。そんじゃまた。

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からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。