1本で両極端な筆塗りを楽しめる。2022年は「ぼかし筆」でどんどんプラモを筆塗りしよう!

▲ホビーショップ イエローサブマリンで見かけ、気になったのでゲット。ぼかし筆は僕の筆塗りに欠かせません

 面相筆や平筆で塗っていた時、ちまちま塗っていてなんかうまくいかず、しまいにはいじりすぎてボテボテになってしまってよく筆塗りを失敗していました。そんな時にまずタミヤのモデリングブラシHGの平筆に出会いました。柔らかく白い穂先で滑らかに塗れました。そしてこの筆の感覚に近い使い勝手の「ぼかし筆」というジャンルに出会い、自分の中で「こんな風に筆塗りしたい!」というものに近い塗りができたことで、このぼかし筆に魅了されるようになりました。

▲化粧品のパウダーブラシにヒントを得て作られたハセガワのぼかし筆

 ぼかし筆はドライブラシに適した筆として販売されることが多いのですが、僕にとってはメイン塗装にこそ最高だと思っています。毛先が気持ち良いくらいポワポワと柔らかく、塗料をしっかりと含くみますのでガンガン筆が進みます。また面相筆や平筆で描いた時のような筆目が出ることがあまりないので、ベタ〜っと塗ることもできます。この使い心地を知ってから、広い面積を塗る時はぼかし筆、細部を面相筆という感じで筆塗りをしています。

▲この筆は毛足の長さが短めで、毛先の柔らかさとハリを両立しています。

 模型メーカー・ハセガワのトライツールシリーズには、日本有数の筆の名産地広島県安芸郡熊野町で作られる「熊野筆シリーズ」があります。熊筆は絵画や化粧品の筆なんかでも高級品として扱われており、それを模型の世界にフィードバックしたのがこのシリーズです。ぼかし筆はまさに化粧品のパウダーブラシを模型用にチューンしたものになります。さっそく塗ってみます。

▲ぼかし筆は立てるようにして塗ると、平滑に塗ることができます。このように筆目があまり残りません
▲今度はぼかし筆で叩くように塗ってみます。すると塗面がジラついているような雰囲気をいい感じに表現できます

 ぼかし筆による筆塗り塗装の楽しさは、1本の筆で「平滑な感じ」から「表面がジラついた雰囲気」という全く真逆の表現を1本でお手軽に楽しめるところにあると思います。僕なんかは筆塗りの1層目は平滑に塗り、2層目は色味を変えて叩くような塗り方をして表情を出すようにしています。本当に楽しいですよ。

▲左の翼が平滑に塗った状態。右の翼が筆を叩くようにして塗った状態。これだけ異なった表情を筆1本で楽しむことができます。
▲パウダーブラシの延長上にある筆ですから、タミヤウェザリングマスターなどをつけてドライブラシすると、すごくいい感じになります

 使用したぼかし筆は限定品のようですが、店頭にはまだ在庫があると思います。他にもゴッドハンドの神ふで うぶげの平丸筆なんかも同じように塗ることができると思います。筆目が気になってついついいじりすぎて失敗してまうというあなた! ぜひぼかし筆で筆塗りしてみてください。僕のような大雑把なゴリラ塗りでもかっこよくなりますよ! いっしょにぼかし筆で筆塗り楽しみましょう。

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フミテシ

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。