大戦初期のドイツ軍主力対戦車砲を1/72のプラモでお届け!/スペシャルホビー 3.7cm Pak36

▲なんかこう、90年代~2000年代を彷彿とさせるパッケージだな…

 戦車って陸上兵器の中では無敵な感じが強いんですが、実際は対戦車兵器(バズーカやパンツァーファースト、RPG-7とか)のような歩兵が個人で攻撃できる比較的安価な武器もあるし、名前がそのままズバリの「対戦車ヘリコプター」なんていうのもあり、昨今では「戦車 is 向かうところ敵なし」っていう印象は弱いんですよね。いや、そうはいっても強いんですけど!

 そんな戦車をやっつける武器として最初に作られたのは大砲です。正確には野砲を転用したのが最初だけど、徐々に戦車をやっつける事に特化した大砲が作られるようになります。それが対戦車砲ですねー。第一次世界大戦以降、戦車が陸上兵器の花形となっていく一方で対戦車砲も各国で作られるようになるわけです。

 最初のほうは戦車もそこまで重装甲ではなかったし、対戦車砲も取り回しが便利なほうがよいとの事でそんな大きなサイズではなかったんですが、徐々に戦車の装甲も分厚くなり、ドイツ軍でいえば有名な88mm対空砲を対戦車戦に転用するようになります。そして大きくなり過ぎた対戦車砲は第二次世界大戦後には寂れていくのです……。

 前置きが長くなりましたが、今回はそんな対戦車砲の中でも小柄な部類に入るドイツ軍の3.7cm Pak36のプラモデルの紹介です。

▲箱の中には細長いランナーが一枚。

 日本で「37㎜対戦車砲」といえばパッと脳内にドイツ軍のPak36が出てくる。これはタミヤのMMシリーズのお陰ですな。ただこの対戦車砲は戦争が始まると小口径ゆえすぐに威力不足となり、「ドアノッカー」なんていう不名誉なあだ名までつけられちゃいます。キットは1/72なので正直すげえ小さいぞ。元々大きな大砲ではないのでそれがミニスケールとなればもうね…!

▲とはいえスペシャルホビー。ディテールはしっかりしてます。

 キットを設計・発売してるチェコの模型メーカー、スペシャルホビーはどちらかというと飛行機模型のほうが有名かもしんないですねー。最近だと超絶ディテールで話題になった1/72 メッサーシュミットBf109E型とか。でも実はこうしてミニスケAFVも新規開発しておるのであります。

▲小さくても手は抜かないぞ。照準器もついてるし操作ハンドルも別パーツで入ってる。
▲砲脚(後ろに延びた足みたいなやつ)は開閉選択式。

 パーツ数は抑えめですが、操作ハンドルや砲脚の取っ手なんかはちゃんと別パーツになっていて抜かりはないぞ。さすがスペシャルホビー。説明書も2ページで組み立て終了するぐらい。防盾はちょっと分厚いけどね!いずれエッチングパーツがセットされたやつとか出るのかなー。

▲塗装図なんかはフルカラーで嬉しい。

 この対戦車砲は第二次世界大戦前に設計・生産されているため、けっこう海外へ輸出されております。キットには中国軍やフィンランド軍仕様の塗装図なんかもついてて嬉しいのだ。組み立て終わってお酒を片手に説明書眺めながら「どの国の仕上げにしようか」なと考えるのも楽しいよね。

▲と、説明書の隅のロゴになんか違和感が。

 実はスペシャルホビーは昔から日本の塗料メーカーの塗装指示が入っててありがたいメーカーなのです。メーカー自体もわりと古いんですが、わりと昔から日本メーカーの塗装指示が入ってた記憶。嬉しいねえ。嬉しいけどね…このキットはこないだ発売されたばかりの最新キットといっても過言ではないのだが。未だに「グンゼ産業(現GSIクレオス)」のロゴなんですよね……。いやそろそろGSIクレオスのロゴに更新しなきゃダメだぞ!やっぱり海外メーカーはどこかしらツッコミポイントがあるのが楽しいもんです。酒が進むなあ!

 ちなみにAmazonでは現在取り扱いがないようなので、タミヤの往年の名作にリンクを貼っておきます。スペシャルアーマー版は模型屋さんで探してみよう〜!

内藤あんも
内藤あんも

1977年生まれ。戦車道とスピットファイア道を行き来する模型戦士。生まれ育ちは美濃の国、今はナニワ帝国の片隅でプラモデルを作る日々でございます。