ハサウェイの夢は夜ひらく。ビームサーベルの照り返しに輝け、クスィーガンダム!

 できた。BB戦士のクスィーガンダムが。

 思ったよりパーツ数は多めで、ギミックもスタイルもなかなか充実感があるね。仕事終わりから晩ごはん食べるまでの時間に、パチパチと組み立ててシールを貼っておしまい!でもいいのだが、オレが劇場で見ていたのは夜空で戦うクスィーとペーネロペーだった。何色だか、どんな形だかもおぼろげだけど、畏怖を感じる音と光のスペクタクル……!

 いいですか、『閃光のハサウェイ』における終盤シーンの身悶えするようなカッコよさの本体は「ビームの照り返し」にある。異論は認めます。

▲夜が来るぞ……。

 シタデルのサーフェイサー(下地塗料)、「ケイオス・ブラック」は超高圧でバリバリ黒い塗料が噴射される。まあまあ複雑な造形の物体でもイッパツで真っ黒にできるし上からガンガン塗装できるようになる。乾燥もめっちゃ速いため、値段相応のスペックがあるのじゃ。これをいまから吹き付けるが……?

 真っ黒になった機体に、月光煌めく海面からの照り返し。モビルスーツの右斜め後ろ下からガイアノーツのバーチャロンカラー「風群青」を吹きつけておく。ほんのり青くなったかな〜くらいの雰囲気的味付けなのでどちらかといえば精神的な満足のためにやっている感あり。

 次はビームサーベルの気持ちになろう。右手に持っているビームサーベルから光が放たれているというのを想定して、機体の強く光が当たりそうなところにGSIクレオスのクールホワイトを吹く。ビシッと白いところ、エッジの向き、ぼんやりと明るいところをコントロールすると良い。このグラデーションがあとから効いてくるので……。

 さらにビームサーベルの固有色が機体を染めている様子を描いていく。ガイアノーツの蛍光イエローと蛍光イエローグリーンはクリアータイプなので発色がマイルド。重ねれば重ねるほど色づいていく性質があるので、ちょっとずつ様子を見ながら吹く。

 キモは「白いところ(めちゃめちゃ明るく反射していると思われるところ)を真ん中に残して、その周囲がだんだん濃く色づいている感じ」を出すことだ。塗装による発光表現の肝である。一番光っているところは、白い。

 緑のビームサーベルの光がモビルスーツに反射しているからといって、普通に塗ったモビルスーツに緑を乗せてもこうはならない。エアブラシのハンドピースを少し離し気味にして、一定の方向(この場合はモビルスーツの右前方下側)からふわ~っと吹いてるとエッジに色が乗りやすくなてより光ってる感じになる。

 偉そうなことを書いているが、ここまですべて雰囲気でやっている。俺たちはプラモデルを……雰囲気で……。

 ただボヤーッと蛍光色に光っていても味気がない(モビルスーツのキャラクターがあまり感じられない)ので、場面写真をガン見する。みんなも場面写真をガン見しよう。設定された環境光に応じて、思っているのとはかなり違う色が塗ってあることが多い。今回はドンピシャのシーンがニュースサイトにあったのでそれを真似る。

 額と顎の赤、胸と角の黄色。これを光が当たっているところだけに塗る。シタデルカラーなら筆でペロペロっと乗せるだけでかっちり発色するぞ。そして色を入れたところのエッジはハイライト入れとくとさらにカキンカキンにコントラストが増して「光ってんな〜」という感じが出る。たぶん。

 黒バックで撮ると引き締まってかっこよくなる。ボゴォ!ペーネロペーもほしい!なぜ、ない!

 ということで、クスィーガンダムに限らずなんかこう、夜(とか宇宙とか)のMS戦をやりたかったらこういう塗りも絶対にアリだな……と結びたいところだが、正直なところ思いつきで始めたわりにはうまく着地できてホッとしているのだった。晩ごはんを食べ終わって30分後にはフィニッシュ、やっちゃいなよ!!

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。