nippper的商品化リクエスト/21世紀の「神の雫」を筆で塗りたいんじゃ!!

 拝啓、メーカー各位の中の人……。最近のプラモはめっちゃ精度が高いだけに、わりと楽しみ方の自由度が上がっているように感じます。塗装しなくてもキレイ〜とか塗装してからホイホイ貼ればかっこよくなる〜とか、昔だとあんまり考えられなかったような手順も全然許容してくれるプラモ、すばらしいですよね。

 で、メッキパーツとかクリアーパーツってプラモを一気に華やかな存在にしてくれるし、自分で作り出すことのできないスペシャルな要素です。どっこい、これを汚さずに接着剤で貼るのがむずい……というのが唯一の欠点でした(何を隠そうマイファーストプラモ体験はマンションで隣の部屋に住んでいたアニキから「作っていいよ」と渡されたタミヤ1/12の240Zサファリラリー。1ページめから要求されるメッキパーツの接着法がわからずショックアブソーバーがドロドロに溶けてトラウマと化し、今回の1/24スケールでの製品化にむせび泣いておるわけです)。

 しかし、いまは模型用に使える糸引きのない水性接着剤が複数メーカーから販売されています。いい時代っす。

 で、チューブから接着剤をニュルニュル出して使うと塗布の量がコントロールできないし、爪楊枝や小筆だとうまくすくえないし、何よりマッハで筆がカチコチになってヤバい。フミテシが上の記事で思いついた「接着剤の空き瓶に水性接着剤を移し替えると塗りやすい」というのを今回のカーモデル製作で試して、めちゃめちゃ便利であることに驚愕しました。狙ったところにピンポイントで塗れて、密閉容器だから筆も固まらない!

 無論これは目的外仕様なので自己責任なアレなのですが、しかしあまりに合理的で「これナシじゃプラも作れない!」くらいの革命な気がするんですよね……。あ、まだやったことない人、マジでクリアーパーツもメッキパーツもぜんぜん怖くなくなるんで、試してみてください。はみ出ても水を含ませた綿棒でピャッと拭けば元通りだし、周囲の塗料も溶けないし、最高……。

 ということで、水性の模型用接着剤を作っているメーカーの中の人におかれましては、瓶入りで小筆がついてて(あと小筆がちゃんと底の方に溜まった接着剤に接するようにしていただければ優勝)密閉できる水性の模型用接着剤を開発していただけませんでしょうか……。

 ……って書きたくなるくらいスゴいんですよこの小技!タミヤの240ZG、一番やばいのが「間違いなく組み上げられるだけの精度があるしその仕組も天才的なんだけど、あまりも設計がピーキーなので超絶緻密に接着剤を塗るのがいちばんムズい」みたいなプラモなので、もしこの方法を知らなかったらオレは多分作れていなかった。そしていまなら飛行機模型のキャノピーとかバイクのメッキパーツとかも全部これで貼ると思う。いやほんと、これ製品化したらめっちゃいいと思いますよ。製品化するまではここに掲載したフミテシメソッド、みんなも真似して待ってましょう。

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。