プラモにアリ?ナシ?間違いだらけのペンチの使い方!

 スナップフィットが硬くて奥まで押し込めないという局面、けっこうありますよね……。もちろんメーカーさんもがんばって嵌合の調整(ハメ合わせに必要なトルク)はしているのですが、たくさんのパーツをしこしこ組み立てていると指が疲れて力が出なかったり、パーツ同士の思わぬ干渉で最後までハマりきらなかったりというのはよくあること。そもそも「接着しなくて良い代わりに指の力がめちゃくちゃ必要」というのはなんだか本末転倒な気もしますが、ピンやダボに接着剤を軽く塗っとけばスイーッと入るのでまあだいたいはどうにかなります。

 しかし、ここはどうやってもグギギと力を入れて押し込みたい!という場面もありますよね。そんで手近にあるペンチでバチーンと挟んでグッと締めてハイ終わり、としたいのですがこれはマジで傷がつくので避けたほうがいいです。どうしてもやりたければゴム板でも挟んだほうが絶対良い。そして傷がつかないペンチとかプライヤーもちゃんと売ってます。ラジコンユーザー向けのツールなのであんまり知名度がなさそうですが……。

 先端が樹脂でできているのでパーツに傷をつけにくい構造になっているのが「ノンスクラッチ」の所以。当然幅広のものを挟んで力をかけると滑りがちなので注意しましょう。で、オレが幅広のものを挟むときにめっちゃ便利だと思っているのがじつはニッパーなんですよね……。GSR製のものか、3.peaks製のものをご用意ください。両者はグリップのカタチが同じです(刃付けは違うのでよろしく)。

 ニッパーでパーツ挟んだら切れちゃうでしょうが!と思ったかもしれませんが、使うのはグリップ側のプラスチック製バネを固定する出っ張り。ここの形状がマジで調子良い。もちろん製造者の想定していない目的外使用なので自己責任で(とくに怪我に注意して)お願いします。

▲うおお……

 この絶妙な出っ張りによって丸いパーツも四角いパーツもすっ飛んでいくことなく、樹脂製グリップの摩擦と適度な柔らかさによって力を入れてもパーツに傷つけることなく結構な力をかけることができます。持ってる人、一回試してみてください。ビビるぞ。

 ペンチはペンチで絶対にNGというわけでもなく、完成したら見えないところはフンスと力を入れて圧着したり、邪魔なリブやダボをぶっ飛ばすときにペンチでつまんで引きちぎったりなんてこともしますが、まあ道具は適材適所で上手く使えていて、最後にちゃんと模型が完成していればよろしい。

 さて、私が模型机にペンチを常時転がしている理由がもう一つ。これは完全に間違いだらけの使い方なのですが、便利なんだからしょうがない!

 いつもグリップを利用して塗料の瓶を開けています……。これでも開かない時はペンチの腹でコンコンコンと蓋を一周叩くとネジ山の中で固まった塗料が砕けてだいたいの瓶は開きますが、とりあえず危険なので推奨はしない!

 良い子のみんなは専用の塗料オープナーを使いましょうね。そんじゃまた……。

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。