
パソコン、事務処理、運転、食事、ドラム、麻雀、プラモ……社会人になってからというもの、気づいたら寝るとき以外の殆どの時間を座って過ごしていました。こんな書き出しだからどうせ腰痛や痔など健康被害の話だろうと思ったアナタ。正解です。両方です。療法DEATH。
昨年末、騙し騙し座り続けていたのが突如完全に無理になりましてドクターストップARAREちゃんです。ほよよーとか言ってる場合ではない。みどり先生助けて……。10代20代でも普通にリスクがあるからみなさんはホントに気をつけてね。もちろん様々な努力をしましたよ。身体に負荷のかからなそうな椅子を買ってみたり、ストレッチ、ダイエット(失敗)、半身浴、nippperのライターになる等を実践しましたが全然ダメ。もうこれは座ることをやめるしかない。そう決意して買ったのが文机(ふづくえ)です。
座らないのに文机とはコレ如何に。ふふふ。デスクの上に置くんですよ。


なんということでしょう。立って作業できるじゃないの!ここ数カ月使っていますが、これ本当にメリットばかりなんですよ。腰や臀部に負担がかからないのは勿論、姿勢も良くなるし、常に立っているのでふとももの筋肉を少し意識すればちょっとした運動不足の解消にもなります。

作業中にちょっとした本やモノを取るときも、今までは出来るだけ椅子から立たないようにうんしょ……と手を伸ばしていたのが、スッと行動できるようになりました。道具をひっぱり出すときの億劫さが完全に消滅したんです。椅子から立つ、椅子に座る、という行為が省略されるのでかなりスピーディ。それに椅子が無いことで部屋も少し広くなった。快適の極み中年。それに文机の上で作業するとピリっと気持ちが引き締まる気さえします。つおい。

最初は立ち作業用のデスクを新調しようかなと思っていたんですが、家具の入れ替えは大変だし、もし生活にフィットしなかったら……という懸念もあり、とりあえず買った文机。私にとってはこれこそが丁度よかったのだと今は感じます。

アメリカの工業デザイナー、シド・ミード氏も、身体や手が固定されず自由に動かしてドローイングできるという理由で立ちながらイラストレーション作業をしていたそうです。氏は86歳で旅立たれるまで生涯現役バリバリにデザインの仕事をやってこられたわけですが、それも健康あってのことだと思います。
老いは誰にでも来ます。しかしそれは趣味や仕事をやめる理由にはなりません。活動をどのように続けるのか。短くて長い人生を楽しむには、いろんな方法を試してみるのがよいなと思ったのでした。それをできるだけ若い時から考えておくのも全然イイことでしょう。立ち作業、文机、いいですよ。