毎週ちょっとだけディープな工具やマテリアルのお話をお届けする「けんたろうお兄さんと遊ぼう」のコーナー。今回は「パワーグリップ」というめっちゃ強そうな名前なのにシンプルな彫刻刀をご紹介!!紹介する刃は「平刀」になります。こちら、あまりに良い工具すぎてけんたろうお兄さんは10年以上使っているんですって〜。すごいね〜。気になるね〜。彫刻刀だし「彫る」事はもちろん余裕だよね!他の彫刻刀と違う特徴はなんなのかな〜。教えて、けんたろうお兄さん!
彫刻刀というと、表面を削り取ったり、溝を彫るなどの作業が思い浮かぶところです。このパワーグリップはまず切れ味が良いのと、グリップ形状による安定感が半端ないです。そして何より単品の価格が安い!!! 「彫る」「削る」系の工具は昨今単価も高いものが多いですが、このパワーグリップは「ちょっと使ってみようかな〜」と思わせてくれる値段もありがたいのです。まさに手に取らせるパワーを持った工具でございます。
そしてこのパワーグリップの平刀の最大の特徴は「刃のカドの部分が強力」ということです。これにより奥まった部分の溝、一段落ちたディテールの淵を綺麗にくっきりさせることができます。
パーツとパーツの合わせ目を消す際、瞬間接着剤がパーツのL字部分に溜まってしまうことがよくあります。これを紙やすりで綺麗に削るのって結構根気がいります。そこで大活躍するのがパワーグリップのカドの力です!!
パーツを「彫る」ことで、ディテールをしっかりさせたり、シャープにしてスミ入れをきれいにできるようにしたりすると完成した時の雰囲気はましましになります。このような模型ツールは他にたくさんありますが、ここまでお安く効果が高く、そして耐久性があるのは「パワーグリップ」ほのかに無いでしょう。面出しやスジ彫りなどの「模型製作のディープフィールドの一歩」として、触ってみるのにまじでオススメです!!(今回は手持ちの10年以上使用しているパワーグリップで撮影しました。10年以上使ってるからグリップも使用感たっぷりだけど、いまだに使える長持ちツールなんです!頑丈大事!!)
各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。