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特殊グリップで平行なスジ彫りを可能とする「ウェーブ HGマイクロチゼル専用 平行スジ彫りグリップ」徹底レビュー!

 今回ご紹介する「WAVEのHGマイクロチゼル専用並行スジ彫りグリップ」。プラモのパーツに線を彫り、ディテールを追加できる工具です。線を彫ることを「スジ彫りを追加する」なんて言ったりもします。そんなスジ彫り追加の最近のトレンドは先端が平面になったチゼル(=引くと断面がコの字に彫れるノミ)を使う方法ですが、本アイテムはごく小さなチゼルを使う、新しいスジ彫りツールです。

 このツールは片側にフラットな面を持つガイド部があり、反対側にノミを固定する形になっています。コンパスやディバイダーのようなスタイルで、チゼルとガイドの距離を固定したままスジ彫りを施せます。

 チゼル幅は汎用性の高い0.15mm。現在キャラクタープラモに施されるスジ彫りの標準的な幅です。

 まずチゼルを本体にセットしましょう。チゼルをセットする黒い部分にはちょうど溝があって、ネジをゆるめてチゼルが通るようにします。

 このチゼルをどれぐらい出すかで、ガイド部をどれくらいパーツに当てるかが決まります。ひとまずガイドがチゼルよりもちょっと出っ張るくらいの位置関係にしてスタンバイ。

 続いてガイド部を下に動かします。こちらも黒いネジをひねると開放され、位置を決めたらネジを締めてガイドがガタつかないようにします。

 ガイドをパーツのフチにあてて、チゼルを引きます。あくまで力をかけずに、スッと引くだけでいきましょう。切れ味がいいので、力をかけずに軽く引くことでスジ彫りができます。力をかけすぎると底面がガタガタになり、重ねるときに引きづらくなります。最高の力やコンディションなら底面もきれいで、切り屑もつながって出てきます。

 喫水線の色分けラインをスジ彫りに。「HGマイクロチゼル専用 平行スジ彫りグリップ」によって、こういうシンプルな並行スジ彫りが簡単に引けるわけです。

 チゼルを引っ込めて、ガイドを出し気味にします。チゼルの先端が尖っているので、引っ込めすぎるとチゼルが固定できなくなります。ネジで締め込んでガタつかない位置までなら引っ込めることができます。

 こうするとガイドをパーツに深く当てた状態でスジ彫りを引くことができます。平面が広くて高さのあるパーツの場合はこのほうが安定しますね。

 こんな感じで長いラインをガイドテープや添えるアイテムを使わずに引けるのがこのツールの簡単で面白いところ。

 今度は幅を変えてみましょう。目盛りがついているのでどれぐらい離れているかもチェックできます。チゼルとガイドが5mm離れたので、パーツの表面でもフチから5mm内側にスジ彫りがされるということです。

 同じパーツに引けば並行なスジ彫りになりますね。目盛りで幅を保存できるので、反対側のパーツにも同じ幅でスジを入れる……という繰り返し作業にも強い面があります。

 ガイドを活かすことでカーブしたパーツのフチにもスジ彫りが引けます。途中でチゼルを止めて、ガイドを動かす意識で少しずつ進むと、止まることなくフチにスジ彫りが進みます。

 パーツ形状が複雑で、通常のチゼルやスジ彫りツールだとなかなか大変な「ディテールをまたいだスジ彫り」も、HGマイクロチゼル専用 平行スジ彫りグリップならこれひとつでピューっと簡単に彫れるわけですね。彫刻刀タイプのようなスジ彫りツール「HGマイクロチゼルセット」と、この「HGマイクロチゼル専用 平行スジ彫りグリップ」を活用すれば、より柔軟にスジ彫りを楽しんで行けること間違いなしでしょう。

けんたろうのプロフィール

けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。

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