YS-11のプラモを完成へと導いてくれた、一枚のポスター。

 自分の最近のテーマは「旅」です。ろくに外に出ないくせに、外に出ることばかりを想像しています。旅する靴、旅する時計、旅する服。そんな中、「旅するプラモ」ってなんだろうと思って買ったのがハセガワ 1/144 YS-11。初めての旅客機プラモデルはその名の通り「旅」が入っているのでテーマにぴったりでした。

 真っ白な成型色は、塗装がポイントとなるのであろう雰囲気をバシバシと発しています。 YS-11のプラモを購入したのは確か5月。成型色の白が放つメッセージにどうしたものかと思いしばらく寝かせることに。寝かせている間、箱をたまに見ては「うーん」と悩んだものです。塗るにしても上手に完成させられるのか、塗らないにしてもそれが欲しい姿になるのか。

 それがつい先日完成しました。

 結果的に色を塗らずに、貼れそうなデカールだけを貼って終わり。塗らないことで生まれるのはプラスチック特有の軽さです。飛行機やバイク、車とたまに気分が乗るときは色を塗りますが、私は塗ることで生まれるのは重厚感だと思います。本物っぽい重さ。

 軽い方が今にも飛び立ちそうな感じがします。塗ると重厚感が増しますが、重くなる、飛ばなそう。ということはなく、却ってエンジンやプロペラの生み出すパワーが感じられるのでそれも好きです。パワフルに回るプロペラはやっぱりロマンがあります。

 5月から4ヶ月ほど、寝かしていたYS-11を作りたいなと思ったのは、JR上野駅の中央改札を出て、地下鉄銀座線に乗り換えるために階段を降りた後、京成線方面に向かう途中に国立科学博物館のYS-11のクラウドファンディングのポスターが貼ってあったからです。それを見たときに「YS-11かっこいいな」って思ってしまい、それが欲しくなったのです。

 欲しい姿は丁寧に接着され、キレイにデカールが貼られた姿でした。

 プラモデルから離れているときに、ふっと製作のきっかけと出会い、思った通りに仕上がるととても幸せです。

 今、私の部屋には凛々しく軽やかなYS-11が置いてあります。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。