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模型店での一目惚れは裏切らない!箱も中身も最高だった「スムニェル 1/24 タルボ ラーゴ グランプリ 1949」

▲一目惚れは裏切らない!!

 友人と下北沢でご飯を食べようと待ち合わせ。早く着いてしまったので僕の大好きな模型店「サニー」で物色していると、イケてる車の後ろがまるで宇宙になっている最高のパッケージイラストが僕の目とハートを撃ち抜きました。これこそ「一目惚れ」。速攻でレジに持って行ったのでした。

▲再生産で入ってきたものでしょう。箱もプリントもめちゃくちゃ綺麗!! イキが良すぎるスムニェルをゲットしました
▲この記事でメーカー名の読み方がわかりました。ずっとセマーって読んでました

 からぱたのnippperの記事でこのメーカーの輪郭を僕は知ることができました。記事によると「プラモデルが産声をあげた頃に存在したイギリスのメーカーの金型をチェコスロバキア社会主義共和国(現在ではチェコ共和国)の巨大なプラスチック用具の製造工場が引き取って、いまも淡々と製造しては安価に流通させているというわけ。Směrはセマーでもスメールでもなく「スムニェル」と読みます。日本語に訳すならば、「方角」という意味。」とのこと。地球ぽいロゴも頷けます。

 約1100円で売っていて、「あれ? 海外プラモなのに激安じゃない!?」ってビビりました。そしてこの価格でこんなにかっこいいパッケージなら買いでしょ! と一目惚れしたプラモを速攻抱きしめたのです。

▲ドキドキしながら箱を開けたら優勝しました。55パーツしかない!!

 開ける前から、パーツはプラ棒みたいなランナーから葉っぱのようにニョキニョキ生えているタイプだろと想像していました。しかし、まさか成型色がこんなかっこいいブルーをしてるとは思ってもいませんでした。衝撃……。箱もかっこいいのに、開けてみたら中身も最高だったんです。ちょっとしたロマンスなバリはありますがそういうところも愛せるぜ。

▲パーツに番号はありません。絵で対話します。一目惚れに言葉なんていらないのさ〜〜
▲窓とホイールはクリアーパーツ。ホイールは黒く塗って、凸モールド部分に銀をさっと滑らせればカッコ良くなりまっせ。絶対
▲びっくりするぐらいクセがない!! ガンガン組み上がっていくのよ!!

 きちんと組めるの? って声が聞こえてきそうですが、55パーツしかない上にパーツがどれもしっかり合います。タイヤだけ歪んでいたので、強力な流し込み接着剤「Mr.セメントSP」を流し込んで、右手で3分ほどパワーしていたら綺麗に着きました。

▲この車のセクシーポイント、エンジンから伸びる配管は1パーツ。しかもエンジンにシンデレラフィットしますよ。エンジンの穴に差し込むだけです
▲国内のプラモではほとんど見ることができない表現を味わえるのも良いですね〜。クリアーパーツの奥を黒く塗って透けさせるのも良さそうです。僕は接着しちゃったので上から塗ります

 プラモを見て描いていないイケてる車のイラストの背景に、虹と宇宙。そのイラストにときめいたままの高揚感で駆け抜けることができる「スムニェル 1/24 タルボ ラーゴ グランプリ 1949」。机の上に現れたブルーのイカした車は、僕をさらにプラモの楽しい世界を連れて行ってくれました。一目惚れは裏切らない。あなたもお店でプラモにときめいたら、すぐに抱きしめてあげてください。それでは、僕は伝説のコースへと行ってきます。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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