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【レビュー】シャワーズが拓く「ポケプラクイック!」の新境地と固定ポーズの凝縮感

 シャワーズがポケプラクイックにラインナップされるというのは、結構驚くべき出来事だと思っている。というのも、今までのこのシリーズは「人気」かつ「立体化しやすい」造形のポケモンが選ばれている印象が強かったからだ。そういうフィルターを通して見るとこれまでは進化前の単純な形でかわいいポケモンがプラモデルになっている。

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 しかし、シャワーズに関してはそういった枠組みを超えてきた感じがある。プラモデルにするのは難しそうでも、人気があって売れそうなポケモンなら形にするというメーカー側の心意気のようなものを感じる。複雑な形状やポーズを合わせ目が結構見える状態で立体化しているし、襟巻きの部分は全体覆うようなシールを貼るといった具合で「形にしにくいものも形にするんだ」という熱心さを感じるというか。

 また、私がイメージするシャワーズよりも少し小ぶりというか、胴や手足が短めで、よりかわいらしくアレンジがなされているように感じる。ここには、イーブイとその進化系を「かわいさ」で推していくんだというキャラクターとしての方向性と、それに基づいた解釈が反映されているようで面白いポイントで、生き物っぽさとキャラクターっぽさの舵取りをうまくやりながら変わり続けているポケットモンスターのブランディングを感じることができる。

 ポケットモンスターが誕生してもう30年近くが経つ。シャワーズは初代『赤・緑』からいるポケモンだが、その姿は最初のデザインから随分変わったように思える。まだ世界観の型が定まっていない頃と今の姿は、外から見たら単なる「作画違い」かもしれないが、一度でも作品に足を踏み入れた側からすれば、「あの頃の感じとは違うものだな」と、まさに図鑑の絵柄が書き換わるかのような感慨がある。
 今回のポケプラクイックのシャワーズは、とにかくかわいらしさに全振りしている。私の頭の中にいたシャワーズは、初期のポケモンカードに描かれていたあの姿だった。手に入れた際には「そういえば自分の中のシャワーズってどんな形だったっけ」と、当時の記憶と見比べてみるのも面白いと思う。

 既存の枠組みを飛び越えたように感じるシャワーズがポケプラクイックに加わったことで、今後はどんなポケモンがこのシリーズにラインナップされるのか、本当に楽しみになった。可動を仕込んだポケプラ -ポケモンセレクトシリーズ- とは違い、固定ポーズだからこそキャラクター性を凝縮できるこのラインは新たな局面に移ったのではないか、なんて勝手に思っている。

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クリスチのプロフィール

クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。

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