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クリスマスツリーにプラモデルを飾るなら/アトランティスモデル・ラットフィンク!

 子が少し大きくなったのを契機にクリスマスツリーを飾る事にした。絶賛イヤイヤ期中の子だが、私らが飾りつけしている様子に興味津々。案の定オーナメントを引き千切っては投げ始めたので一旦、手の届かないフェンス外に避難した。泣き叫ぶ子。抱きかかえるとカウンターのような頭突きが飛んでくる。鼻に鈍い痛みを覚えながらクリスマスツリーを見てふとした謎の衝動に駆られる。60年代アメリカにおけるカウンターカルチャーを体現したかのようなキャラクター「ラットフィンク」のプラモデルをクリスマスツリーに飾り付けたい。子よ、反骨精神の火を絶やすな。

 このラットフィンクというキャラクターは、エド・ロス(ホットロッドのデザインやピンストライプ、イラストなどなどで著名なおもしろデザイナーおじさん)が生み出したモンスターの中でも代表作で、もとはレベル社が1963年にプラモデル化したものだ。その金型をアトランティスモデルが引き継ぎ、リバイバルさせたのが本キット。当時を知らない私にとっては嬉しいタイムカプセルのような存在だ。

 ソフトビニールで成形されたんじゃないかと錯覚するぐらい、ぷくぷくとした肉感と、彫りの深いシワ。キッチュでファニーなデザインが生き生きと立体になっている。この線の多い表情を1パーツで成立させているのだから、その造形手腕には舌を巻く。あえて言おう、「イラストがそのまま立体になったようだ!」

 構成はシンプルで最高。正面、背面をモナカのように貼り合わせたら、鼻、両足、しっぽを接着すれば完成してしまう。(台座、クリアパーツの目玉も付属しているが、付け忘れました。)しかし噛み合わせが悪くスキマができるので、干渉部分をデザインナイフであちこち削りながら調整する必要がある。パテを詰めてヤスリがけした方が早いかもしれない。
 さて、このプラモデルをオーナメントにする為にメタリックグリーンのスプレーを買いに行ったところ、タミヤとクレオスのスプレーを発見。よく見るとキャップの色味が違う。迷った挙句2つ買ってしまった。塗料の比較もまた楽しいのだ。

 左がタミヤのメタリックグリーン。右がGSIクレオスのメタリックグリーン。タミヤはメタリックの粒子が大きく、ギラつきのあるニュートラルな明るいグリーン。一方、クレオスは青みのあるグリーンで、メタリックの粒子が細かく、その粒子自体も少し青みがかっていて、ほのかにパールっぽさがある。ラベルに「基本色・自動車他」と書いてあるのも頷ける。

 結局メタリックグリーンは、キラキラして派手に見えるタミヤを採用した。塗料がタレないよう1回目は薄めに吹き、乾燥させてから2回目を吹いた。とてもいい色だ。造形の良さも際立って見える!

 耳に穴を開けて紐を通し、クリスマスツリーにぶら下げて完成。軽くて枝も垂れないし、なかなかいい感じ。子がいつかちゃんと喋るようになったら、この憎たらしい笑顔のネズミを見てどんな言葉を発するのだろう。全く興味が無くなっているのかもしれない。それもまたいい。ラットフィンクはクリスマスに笑うだけだ。

ハイパーアジアのプロフィール

ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。

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