
GSIクレオスは塗料メーカーとしておなじみですが、周辺のところもしっかり揃っています。Mr.ミックス調色計量セットは、塗料を扱うときに地味に必要になるツールです。金属の攪拌棒2本と2本のスポイトが入っています。

そもそも塗料の扱いって言われなくても棒だとかで撹拌して、うすめ液はスポイトで扱って、なんていう作法をマスターしているものですが、それはこういったツールがあるおかげです。パッケージに攪拌棒の寸法がありますが、地味に大事なのはその幅です。先端の平たい部分は6mm、やや幅広で頑丈に作られています。

塗料の性能をじゅうぶんに引き出すには、まず撹拌が大事。しっかり混ぜることで本来の性能が発揮されます。色合いもそうですが、対象への定着、乾燥後の塗膜形成など、すべての要素が塗料のなかに含まれています。とくに時間が経った塗料は中身が完全に分離していて、そういう塗料の底に沈殿したカタマリをなんとかするには金属の棒が有力。幅広でがんじょうな金属の攪拌棒には、溜まった塗料を底から引き剥がすかき混ぜ能力がしっかりあります。

スプーンのようになっている部分は0.3CC、と明記されています。実際に使ってみると、これ3滴だ! これまた匙の部分がちょっと大きいので、うすめ液のようなサラサラした液体をしっかりすくい取れて、1滴をコントロールできるサイズになっています。

このコントロールしやすい大きな匙が、少量の塗料撹拌に役立ちます。水性ホビーカラーを同量で3滴ずつ、といった正確性を考えた撹拌にちょうど良いのです。

うすめ液も匙から取ってみましょう。1:1ぐらいがちょうどよいので、6滴。あとは反対側の平たい部分でよく混ぜれば、塗料6滴、うすめ液6滴の1:1でエアブラシ用塗料のできあがり。ほんのちょっとだけエアブラシで吹きたいときにこれがすごくありがたいんです。

黒と黄色、それぞれ3滴ずつを1:1で混ぜて、0.6CCが皿にあります。今度はスポイトを使って、エアブラシ塗装に適した濃度にしてみましょう。

スポイトは1mlまで測れます。6CCなら0.6mlが塗料とうすめ液の割合1:1、12ml足すと割合が1:2。エアブラシで吹くとき、どのぐらい薄めたいかをしっかり測れます。スポイトは金属の撹拌棒より溶剤を多くコントロールできますね。

とくに水性ホビーカラーやアクリジョンではこのちゃんとした計量は大事で、よく同じ容器を用意しましょうと言うのですが、その容器サイズに最低量が規定されるというところもあります。とくにアクリジョンうすめ液改の希釈率の最適解は「塗料1:うすめ液0.3」なので、容器の底にうっすら溜まる量をつくると塗料がその3倍必要なので、単純に1:1を作るより量が多くなるわけです。それがこの攪拌棒のスプーン部分を活用すれば、0.3CC(1滴)対1CC(10滴)になるので、回数で簡単にクリアできるのです。

混色、調色はいままで長年の経験でもってなんとでもしてきたのですが、水性ホビーカラーやアクリジョンでは正確性が大事になります(うすめすぎると急に性能が落ちたり、表面で弾かれたりする)。また混色のときにも、これを何滴混ぜたという指標は色の再現性を持たせるためにも大事です。そういったときに、少量でもしっかり測れる、そして硬い金属で作られたスプーンは頼りになる相棒です。スポイトと合わせて、正確で快適な塗装作業に役立ってもらいましょう!