これから飛行機のプラモを作ってみたいという人に向けて、いっしょにイチから楽しんでいく連載「初めて作るヒコーキモケイ」。今回は塗装においてとっても大事なツールとマテリアルである「塗料」と「筆」のウォーミングアップをご紹介します! 超基本なのですが、めちゃくちゃ大事なのでぜひ覚えてください!! これだけで、いつもより本当に筆塗りが良くなると思います。
まずは絶対に行って欲しいのが、塗料の攪拌です。よ~~~~~く混ぜまくってください。水性ホビーカラーはこのような濁った上澄みが特徴です。透明塗料であるクリヤー系の上澄みも濁っており、しっかりと攪拌すると無色透明になります。この濁りが無くなるまで混ぜましょう。
塗料を混ぜ終えたら、瓶から塗料皿に使いたい分だけ塗料を移します。
水性ホビーカラーは瓶に入った状態で筆塗りに適した濃度になっているため、薄めなくても大丈夫。少し濃いかな~とか、薄くして塗りたいと思ったら、専用の水性ホビーカラーうすめ液で薄めてください。
お次は筆の準備です。筆を買ってきて、いきなり塗料にドボンと漬けるだけはやめましょう。筆が塗料を受け入れる準備ができていません。ここでは筆に塗料を含ませるための準備運動を行います。
買ってきたばかりの筆にはノリが付いていることもあるので、それを溶かすために水やうすめ液で一度筆を洗います。
さらに、こちらが最も重要な理由で「塗料がしっかりと筆先から出るようにするため」です。筆の中に水やうすめ液が給水されることで、塗料を筆先から排出しやすくしてくれます。しっかりと筆の中に貯まった薄め液のおかげで滑らかに筆塗りができるように、塗料が出なくて筆が突っかかるようなことが減ります。
筆の準備といいますが、これは塗装中でもこの行為を繰り返していきましょう。筆の中に十分な量のうすめ液を蓄えさせて、塗料をしっかりと筆先から流れていくようにしておくだけで、ただ塗料をつけて塗っていくよりも何倍も塗りやすくなります。この方法で、どんどんパーツを塗っていきますよ。次回はコクピットの塗装にチャレンジします!! お楽しみに!!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)