
去る3/17は聖パトリックデー。アイルランドにキリスト教を広めた聖人を祝う日であり、世界各地で街中が緑に染まるお祭りが開催されます。アメリカのシカゴでは川を緑に染めるイベント(もちろん自然に害のない染料を使っています!)が行われ、その光景はニュースなどで目にしたことがあるかもしれません。さて、ぼく自身はアイルランドに縁もゆかりもないのですが、この楽しそうなお祭りを知って以来「参加したい!」という熱意を温め続けています。とはいえ本場は海外、参加するのは難しい。なので、この高まる期待をプラモデルにぶつけます。

今回、気持ちを受け止めてもらうキットに選んだのは1/144の戦闘機ハリケーン。イギリスではスピットファイアに並ぶ救国の名機として名高い機体です。渋いアートのパッケージを開けると2機分のパーツがグレーと透明の成形色で入っています。早速組み始めようと思ったのですが、パーツ以外の内容物もとても豪華。思わず「もう祭りが始まってるじゃん!」と声を上げてしまいました。

組立説明書の初めにハリケーンの機体解説がされているのですが、それだけでなく、裏面にも各国での活躍エピソードが掲載されています。さらに、塗装例はなんと8通り。しかも本場イギリスだけでなく、ベルギーやフィンランド、さらにはルーマニア空軍のものまで! 対応するデカールも各種ついてきます。目移り必至で悩ましいですが、幸いにも本キットは2機セット。1機はこのどれかで組むとして、1機は計画通り聖パトリックデー仕様にペイントすることにします。

機体の組立はとてもシンプルで、パーツの合いもバッチリ。すぐに飛行機の形になります。小さなパーツも多いので、通常のものに加えて流し込みタイプ接着剤があると取り回しが良いでしょう。30分もあれば2機のハリケーンが出来上がります。

透明の機体は観賞用にキープしつつ、グレーのハリケーンに、緑を基本にした塗装をアドリブで施します。主翼にはアイルランドに伝わるケルト紋様をフリーハンドで描き込んでみました。もちろん線がメロメロになりましたが、お祭り用なのだから気にしません! むしろ「地元の趣味人がこしらえた」みたいなほっこりとした仕上がりになりました。

異国のお祭りに参加したい、という不思議なパトスに導かれて組んだハリケーンのキットでしたが、手のひらサイズながら精度も高くて組みやすく、遊びごたえのある一品でした。小粒でもしっかり楽しめる本キット。ぜひ手に取って、あなただけの楽しいお祭りタイムを満喫してください。さて、ぼくは完成記念に聖パトリックデー名物「グリーンビール」で乾杯するとしましょう!