
一目見た瞬間に「どうしてこんなことに?」と声が出る飛行機のプラモと出会いました。組んだのは、かつてドイツで開発されたBv141という攻撃機のプラモデル。とあるイベントで手に入れた中古キットなのですが、パッケージから既にバシバシにビンテージ感が伝わってきました。製造年を見ると1978年。ほぼ半世紀前のキットです。
中古キットと言うことは、パーツの欠品やらデカールの劣化やら不安要素がよぎりますが、そんな不安とは関係なく組みたくなってしまうモチーフです。

Bv141は、「飛行機は左右対称である」という思い込みを吹き飛ばしてしまうユニークなシルエットをしています。キットは涼し気な水色の成形色。パネルラインなどのディティールは、いわゆる凸モールドで表現されています。年代物ですが、主翼などに規則正しく並ぶリベットは美しいの一言。パーツの接着も、少しやすりを当ててあげれば十分だったので、サクサクと組んでいくことができました。

さて、このBv141は、あまりにも一般的な飛行機とかけ離れているため、組み進める間もずっと新鮮な「なぜ?」に出会い続けます。まずは誰もが感じる左右非対称の違和感。人が操縦するブロックと、エンジンやプロペラのあるブロックが完全に分離しています。これは乗組員の視野を大きく確保するため。パイロットは視界前方にプロペラがないので、正面はもちろん上下左右を確認できます。


また、主翼はもちろんのことながら、尾翼だけでも左右非対称な設計になっており、パーツを取り付ける際に驚きを与えてくれました。これにもプロペラが回るときに生まれる力を打ち消すためなどの理由があり、見た目は異形でありながらも、問題なく飛行でき、操作性も悪くなかったようです。人は見かけによらないといいますが、飛行機も同じなんですね。

プラモデルに話を戻しますと、程よく造形された乗組員たちが3名ついてきたり、着陸脚は展開した状態と収納した状態を選べたりと、かなりプレイバリューが高い内容となっています。やはり年代物のキットと言うことで、デカールは使えず、いくつか足りないクリアパーツもありましたが、この唯一無二のシルエットを問題なく味わうことが出来ました。

初見では「なんだこれ!」となってしまった飛行機ですが、プラモデルとして組んでいくことですべて計算された形であるという「学び」を得ることができました。この飛行機はもちろん、お店で「なぜ?」と感じたプラモデルを見つけたら、ぜひ組んであなたの「学び」にしてください!