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プラモ塗装環境が本気で向上する「塗装クリップMasterシステム」を導入せよ!

 プラモデル……とくにガンプラを塗るとき、めちゃくちゃ重要なのが塗装中と乾燥中のパーツの扱い。クリップ付きの塗装棒はだいぶ市民権を得ましたが、パーツが飛んだり塗装棒が倒れたり、そもそもパーツを挟むのが困難だったりと、悩みは尽きません。そういう苦難から逃れようと私もいろんなベースやクリップを試してきたのですが、今回導入した「塗装クリップMaster」一式はちょっと次元が違います。これはもうただの便利ツールじゃなくて、塗装環境そのものをアップデートする「システム」と言って良いでしょう。システムなので、四の五の言わず丸ごと導入するのが吉です。

 よくある猫の爪とぎ型の塗装ベースを使っていると、塗装棒が傾いたり回転したりして塗ったパーツ同士が触れ合ってしまうトラブルに遭遇します。これを解消するのが「塗装クリップMaster」+「専用マグネット」+「専用ベース」の三点セット。これらを組み合わせると、とにかく絶対にクリップが「直立」する。さらには3次元的にあなたの塗装空間が乾燥空間へと変貌するのです……。

 まず触れておきたいのが塗装クリップMaster本体の完成度。先端が細く精密に作られていて、スナップフィットキットの2mmや3mmのダボ穴にそのまま挿せるし、関節のボールジョイント(3mmくらい)もしっかり掴みます。しかも滑り止め付きで、エアブラシの風圧にもびくともしない。クリップの内側には球体・円柱両方を保持できる溝が刻まれていて、とにかく多彩な用途に対応しています。

 先端はレーザー溶接、軸はオールステンレスで溶剤洗浄もOK。模型の世界において模型用にイチから設計された工具というのはそもそもレアなんですが、こんなにかゆいところに手が届く塗装棒が発売されたこと自体がまず凄いわけです。1本あたり200円以上するのでちょっとたじろぎますが、実物の出来栄えを見たら絶対に納得するはずです。

 さて、次この塗装クリップマスターの持ち手お尻側にはネジが切ってあります。ここにねじ込んで装着可能なのが「塗装クリップマスター専用マグネット」。ネジ穴は専用設計でしっかり締め込む必要があるのですが、少し硬めの個体もあって、複数本装着するのは若干指が痛くなるのがちょっと惜しい。これを追加購入して装着すれば同社の鉄製ターンテーブル「塗装クリップMaster専用ベース」にピタッとくっつきます。

 「塗装クリップMaster専用ベース」の上ではマグネット付きクリップを自由な位置に配置できる上に、原理上ビシッと垂直にクリップが保持されます。斜めになってパーツ同士がピトッ……という事故はもう起きない。しかも外周にはシリコンカバーが巻かれていて、安全性も確保されている。熱伝導も抑えてくれるから、乾燥ブースに入れてもすぐ取り出せるし、万が一ぶつけても傷がつきにくい。地味だけど、めちゃくちゃ気が利いてますねこれ……。

 専用ベースを紹介しておいてアレですが、マグネット付き塗装クリップのすごさは「ネロブース(をはじめとした鋼板製の塗装ブース)の内壁や天井にもパーツが固定できる」という点にあります。パーツ塗り終わった瞬間ブースの内部外部のあらゆる面に塗装棒をペタリ。磁石のチカラで真横でも斜めでも逆さ吊りでもOK。これがどれだけ便利でどれだけ空間効率を向上させるか、プラモをいちどでも塗ったことがあればわかるはずです。


 ちなみに塗装クリップMaster本体は6本セットと12本セットが売られており、専用ベースにはマグネットが6個付属しています。つまり、クリップ6本セット+専用ベースを買ってくればすぐに6本分のクリップがマグネット付きで運用できるようになります。さらに追加のマグネット単体は12個セットで売られているため、クリップ12本と合わせて買うのがオススメの立ち回り。もちろん価格はそれなりですが、単なる塗装用具ではなく、あくまで総体として、システムとして導入することが超大事。

 「たかが塗装用クリップ」と思っている人にこそ、いっぺん試してほしい。この3点セット。作業が素早く、確実に、スマートになり、さらに乾燥スペースが広大になる(一番高いのは土地ですからね……)。それだけで十分すぎる投資効果があるわけです。そしてこういうアイディアを具現化したものこそ、「真の便利グッズ」と呼ぶのです。みなさんも、ぜひ!

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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