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缶スプレーやエアブラシでサーフェイサーを吹けないあなたに!筆塗り「スタンピング塗装」で楽しく下地色を纏わせよう。

編集:ホビージャパン編集部
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 フミテシが編集した「零戦模型製作の教科書2.0」が発売されました。この本を作っていた時に、モデラーの清水圭さんから見せてもらった「スタンピング塗装」があまりにも楽しそうだったので、本書を見ながら実際にやってみました。かっこよく塗る方法は本書の記事を読んでもらうとして、この「スタンピング塗装」は缶スプレーやエアブラシを吹けない環境の人にとっての下地塗装としてもベストでした! 筆があれば、塗料の食いつきも良くできるし、重厚な陰影表現も可能となりますぜ!

 こちらが「零戦模型製作の教科書2.0」。本書のレビューをすると記事のスクロールがシルクロードコースになるので今回は「スタンピング塗装」だけにフォーカスしますよ。

 その名の通り「スタンピング塗装」はハンコを押すように、筆先をトントンツンツンとパーツに押し当てながら塗っていく方法。この方法の最大の利点は「厚塗りになりにくい」というところにあります。これにより、筆塗りで下地塗装が気軽に行えるのです。

 塗料の食いつきを良くする効果も狙えて、暗めの色で下塗りをしてから上塗りを行うことで、塗装にメリハリのある陰影効果を表現する「下地塗装」として最適です。

 今回は水性ホビーカラーの「ジャーマングレー/グラウ[H514]」を下地色として使用します。水性ホビーカラーには瓶のサーフェイサーも販売されているので、そちらを使うのも良いでしょう。

 瓶入りのサーフェイサーが売ってない! などの時はぜひこの「ジャーマングレー/グラウ[H514]」を下地色として使ってみてください。青みのあるグレーが影色にもピッタリ! しかもつや消し塗料なので、模型にも食いつきやすく、つや消し塗料が形成する目に見えない細かな凹凸が上塗りする塗料もしっかりとキャッチしてくれます。

 それでは筆塗り準備。筆先にほんの少し「水性ホビーカラーうすめ液」を含ませて、塗料を希釈します。

 筆に含ませた塗料を一旦ペーパータオルなどに吸収させます。筆先をセミウェットな状態にするのがポイント。ドライブラシのようにガサガサにはしません。

 実際にペーパーパレットの上を筆でトントンと叩いてください。どのように塗料が広がるか、シミュレーションができます。

 筆の準備ができたら、パーツをトントンと叩くようにして塗っていきます。濃いめの塗料でべたっと叩くのではなく、薄い塗料をたたきながら広げていく感じで塗っていきます。

 パーツ全体にスタンピングしていくと、このようにランダムな塗面で覆われます。パーツに刻まれた細かなリベットも埋まることなく、しっかりと主張しています。

 下地が完成! 筆塗りでもこのように下地色でパーツを覆うことができました。そしてこの上から実際にメインカラーを塗ってみましょう。完全乾燥させてから上塗りするようにしましょうね。

 シルバーのスピットファイアを作りたいので、水性のスーパーファインシルバーを塗ります。下地のジャーマングレーが完全に乾いていれば、上から水性ホビーカラーを塗っても溶け出すことはほとんどありません(溶剤を大量に含ませた筆でびしゃびしゃ塗ったら溶け出します)。

 スタンピングによって塗られたジャーマングレーが、しっかりとシルバーを受け止めてくれます。そしてスタンピングならではのランダムな塗面によって、上塗りするシルバーがさまざまな表情を見せてくれます。あえて均一ではない下地塗装だからこそ、このような表情豊かな塗面が生まれてきます。

 上塗りの、筆を「前から後方向に動かしたタッチ」とスタンピングによるランダムなタッチが融合しています。ここからもう少しだけ重ね塗りして完成です。

 以前「筆塗り水性サーフェイサー」を提案した時は、ペタペタと筆を動かして塗り込んでいました。しかしスタンピング塗装と出会ったことで、薄くランダムな下地色を施せるという気づきを得ました。今回塗装したキットのように、表面にハードな彫刻があっても安心です! 筆で下地色を塗りたい時、スタンピング塗装は大きな力になってくれます! ぜひ試してください。それでは〜。

編集:ホビージャパン編集部
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フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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