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母の日にすべてのモデラーへ贈る「捨てるための二度切り術」。


 ゴミ出しを家族にしてもらっている頃には、ランナー捨てるのが大変なんて気づかなかった。

 プラモデルにまつわるアレコレのなかで意外と大変なのがランナーの捨て方だ。そのままゴミ箱に入れるとそれだけで溢れてしまうなんて言うのもザラ。ランナー枠は体積に対してかなり嵩張るし、部品を外した突起は引っ掛かりゴミ袋を突き破ってしまう。だから生ゴミとは別のゴミ袋でださなきゃとか、住んでいる地域によっては専用のゴミ袋が必要なのでいちいち分けるのもなぁ…とか事情が発生したりもする。盆暮れ正月に帰省した先で暇つぶしに組んだプラモのランナーをゴミ箱からはみ出させたりしちゃうのもバツが悪い。

  そんな時に試してほしいのが「捨てるための二度切り」である。本来的な意味で広く知られているのは「部品を美しく切り出す丁寧な技法」なのだけれども、一度目の切り出しで部品に通じる枝の根本や周りのランナーごと切り取るのが今回紹介するやり方のポイント。枝というか、枠を細かくしながら切っていくのだ。

 そういう切り方をするとモノによっては「部品よりも余計なランナー部分の方が大きい」なんてこともままあるのだけれど、副次的に「余計なランナーが大きくくっついてくる」おかげで、もし床まで落としてしまうことがあっても見つけやすい。そして2回目のカットでは部品の方を手に持ってニッパーの刃を入れればポトっと落ちるのはランナーのほう。ランナーから部品を切り取るというより、部品から余計なランナーを切り落とすイメージ。細かい部品の方が摘まんだ指の中に残るという二度切りの利点はそのままですね。

 そうやって作り進めて行くと、プラモが完成した後にランナーがこんな感じに残ります。幾らか長いものも残るのだけど、そのへんは都度捨てるために切っていけばいい。コレならゴミ袋を破るリスクもかなり減ってゴミ出しも快適になる。最後にまとめて細かく刻むより楽だし、先述の転げる部品を見失いづらいという利点もあって、自分は今では自宅でもやっている。柔らかめのプラ素材のキット(要は最近のBANDAI SPIRITSのプラモ)と切れ味の良い片刃ニッパーの組み合わせだとランナーを切るにもスパスパ切れてその感触も心地よいのでとくにオススメ。

 ランナーが枠のまま残ってゴミ箱からはみ出した状態で次のゴミの日まで過ごしたり、いざゴミ袋に入れたら突き破ったりというのがしんどいという経験をしている人はぜひ実行してほしい。実家で暇つぶしにプラモデルを組んだ時にコレをしたら母に褒められた。そうか、僕が実家を出る前はプラモを作って発生していたランナー、母さんがゴミに出してくれていたんだな……。

 ありがとう、母さん。僕はなんとかやっていけてます。 

メインアーティスト:宇多田ヒカル
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HIROFUMIXのプロフィール

HIROFUMIX

1983年生まれ。プラモデルの企画開発/設計他周辺諸々を生業にしています。

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