

箱を開けて、パーツを取り出した底には、美しいレイアウトで数々の車やバイクのパッケージイラストが印刷されていました。ひとつのプラモとの出会いが、次のプラモとの出会いにつながる。箱の底には夢の続きが印刷されていたのです。

静岡の駿河屋本店で出会った「タミヤ スポーツカーシリーズ No.159 ジャガーマークII レーシング」。箱に描かれた景色は、僕の人生において大きな体験となった「グッドウッド・リバイバル」思い起こさせるもの。それだけで購入を決めてしまいました。最近再販された「タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ No.169 フィアット 500F」の箱と並べると、これだけで幸せな気分になれます。



名車のパーツを眺めてワクワク。ひとつひとつパーツの袋を取り出していくと、底にまた夢の景色が広がるのです。タミヤが送る車・バイクの世界への誘いです。今販売していないプラモのパッケージもあります。そしてプラモを製作するためのツールたちが、主役である底面のプラモたちを囲むように印刷されています。



タミヤのジャガー・マークII レーシングが発売された1995年。プラモデルの情報はプラモデルの中にあったのです。プラモデルを買ってくれば、見る・作る・次の模型へ思いを馳せる……そんなサイクルが箱の中でぐるぐると回っていました。今より情報量が溢れてない。でも確実にプラモデルが楽しめる空気が、パーツと共に収められていたのです。久しぶりにその空気を感じられて、また僕はプラモが好きになったのでした。おしまい。