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米空軍のイーグルにドンピシャの塗料が登場/ガイアノーツのダーク&ライトグレーに大拍手!

 タミヤの1/32 F-15Cを買って説明書を眺めていると、塗装指示がなんかヤバい!実物はグレー2色の迷彩なんですけど、「濃いほうのグレーはX-14とX-16とXF-2とXF-19を2:1:22:3で混ぜろ」「X-14とX-16とXF-2とXF-19を1:1:34:15で混ぜろ」というハードコアな私立中学入試的試練に直面。これ、目見当で混ぜてたらバケツいっぱいの塗料ができちゃうよ。そもそもこの記号の羅列ではどんな色になるのか想像もつかないし、塗料をそんな真面目に比率を計って混ぜられるかという問題があります。助けて。

 実機の写真を見るとこれがまあ微妙な色なんですよね〜。うすーく緑がかった薄いグレーと、どう見ても青紫がかった濃いグレー。「これ、そのままの塗料ないの?」と思って探したんだけど、どうしてもイメージと違う。どうして。ビンのまま塗れる生ビールみたいな塗料を出してよ。そして出た。マジか。

 ガイアノーツのタクティカルレーベルからダークグレーとライトグレーという塗料が発売されたんですよ。なんでこう、人がF-15Cを塗りたくて仕方がない時にドンピシャの塗料が売られるのか。これは神の導きと言わざるを得ません。最高。プラモは続けていると向こうからやりたいことにフィットした商品が歩いてくるので長く遊んでいる方が幸せです。

ガイアノーツが新発売したこの2色はモデラーの意見(つまり「見た感じこんな色だよね」という印象)を取り入れて調色されたらしく、いわゆる写真で言うところの「記憶色」に寄せたカラーなんですよね。じつはほぼ同じタイミングでGSIクレオスのMr.カラーからもアメリカ空軍が使っているFS36176(#394)とFS36251(#395)というグレーが発売されたので、そっちも買ってきて塗り比べしますが、今日はまずガイアノーツの塗料をテスト。

 ハセガワのF-15Cの垂直尾翼に「ライトグレー」をベタ塗り。たしかにほんの少しグリーンがかったグレー。ガイアノーツの塗料はだいたいツヤありなんですが、タクティカルレーベルは半ツヤになっているのでテカテカにならないから塗りっぱなしでも実機っぽい。

 そしてダークグレーを上から吹くと、たしかに青みがかったグレーです。そして何より両者のバランスが抜群。実物の写真をいっぱい見ましたが、「これこれ、こういうふうに発色させたかったのよ〜!」という色がそのまんま出てきたので超嬉しくなりました。みなさんもこの色の実物に似てるっぷりを味わうために米空軍のF-15を組みましょう。ありそうでなかったカラー、この世にはまだまだあるんだなぁ。そんじゃまた。

ヨドバシカメラ ガイアノーツ TL-004 ミリタリーカラー TACTICAL LABEL 15ml ライトグレーFS36251
ヨドバシカメラ ガイアノーツ TL-005 ミリタリーカラー TACTICAL LABEL 15ml ダークグレーFS36176

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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