「アニメで見る赤」は水性ホビーカラーから探して塗るべし!/サーモンピンクの話

 ゲキリュウガーの色を解析しながら調和の取れた塗装をしたいという気持ちで青の選び方と金色の選び方を考えました。こんどは赤。模型店の塗料棚にはいろんな赤が並んでいますが、青系(どんどん青を足していくと赤はバイオレットになります)〜黄色系(どんどん黄色を足していくと赤はオレンジになります)と幅広く、さらに暗く沈んだものから明るいものまでその範囲はとても広いんですよね。

 先に塗ったNAZCAの「コバルトバイオレット」とGSIクレオスの「GXメタルイエロー」と調和をとるならば、少し黄色みがあって明度もやや高いもの(=明るいもの)が良さそうです。そこで選んだのは水性ホビーカラーのサーモンピンク!

 塗料ビンをひっくり返してみると、「ピンク」の名のとおり白い顔料がめっちゃ沈んでいることが見て取れます。混ぜずに蓋を開けると軽い赤の顔料が浮かんでいるので「真っ赤だ!」と思いそうになりますが、調色スティックやメタルボールでしっかりと撹拌すると、上下の顔料が完全に混ざってビンの蓋と同じ色になります。

 ドシッと重たい赤のプラスチックの上に直接塗ります。水性ホビーカラーは専用の薄め液で薄めることが推奨されていますが、塗料の食いつきや乾燥速度を考えて私は通常のラッカー系薄め液で希釈してエアブラシで塗装しています。当然筆塗りでも乗せられますが、そのときはあらかじめサーフェイサー(塗料の引っ掛かりを作る下地塗料)を塗ってからのほうが良いでしょう。

 軽く乾燥させながら2度塗りではっきりと発色してきました。ランナー(パーツのくっついてる枝部分)の赤と比べると、パーツに乗った塗料がほんの少し黄色みがかった明るい色になっていることがわかるはずです。説明書に掲載されたゲキリュウガーのセル画調イラストの赤も、少し褪せた朱色(使い古した漆塗りのお椀の内側みたいな色調)に見えるでしょ。

▲一見プラスチックそのままに見えるかもしれませんが、きれいなトリコロールに塗れました。

 イメージの中の青、金色、赤はそれぞれはっきりとした色調かもしれませんが、いざイラストの色をじっくりと観察し、さらにそれぞれの色の調和を考えながら塗料を拾っていくと、かなり意外なチョイスになります。さらにGSIクレオスのサーモンピンクは珍しく「ラッカー系にはラインナップされていない色」なんですよね。

 塗料の種類にはそれぞれ特徴はあるものの、発色とか塗膜の強度といった性能は昔に比べてどれも大変向上しています。「水性派」とか「ラッカー派」なんて縛りを設けず、色の名前よりもビンの蓋の色を信じて(今回も赤と言いつつ選んだのは「ピンク」でした!)「オレのカラーパターン」を編み出していきましょう!

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からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。