最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

出張。/アニキの街とアニキのプラモ

 数年ぶりの東京出張が入った。
 新幹線に乗るのなんていつ以来だろうか。記憶だけでは思い出せないくらいだ。これから仕事に向かう割にワクワクしているのは別の目的も兼ねているから。県外への移動が難しい時期にデビューした新型新幹線・N700Sへの乗車だ。この出張が決まった瞬間にN700Sの運用を調べ、その時間に合わせた出張のプランを立てたのだ。ホームに入ってきたその新幹線はあまりにもヒロイックで、金色に輝くSの文字が誇らしげだった。

 N700Sへ乗車することを最優先に上京したため、東京に着いてから仕事までに2時間ほどの余裕ができた。
そういえば新橋って行ったことなかったな。せっかくだし行ってみようか。田舎生まれの自分が想像する新橋というと都会の仕事に疲れたアニキたちのオアシス、それと駅前インタビューで有名な広場。そんなことを考えながら改札を出ると目の前には黒光りする鉄のカタマリ、C11-292が。
 さっきまで乗っていた真っ白な電動の超特急とはあまりにも乖離したその姿に見惚れてしまう。周囲からしたらその存在は当たり前すぎるのか、こんなに真剣にSLを眺めているのは自分ひとりだった。

 正午を目前にしてランチを食べられる店を探すも、今の気分にあった店がなかなか見つからない。結局駅前の富士そばに吸い込まれ、結局いつものコロッケそばが目の前にあった。住んでいる地域には富士そばが無いため、東京出張の際には好んで入店してしまう。「なにより新橋名物っぽいなぁ……」なんてことを思いながら、他のサラリーマンと一緒にそばを啜った。

新橋に来たら寄りたかった場所の一つに、タミヤプラモデルファクトリー新橋店がある。nippperでも何度か触れられているので細かい説明は省くが、一言で表すとオアシスである。
 自分が今回足を運ぶまでは「普通の模型屋で買えるタミヤ製キットが大量に並んでいるだけだろう」程度にしか予想していなかったのだが、あの秘密基地のような空気感に頭をガツンと殴られたようだった。そして様々なキットのランナーやデカールが1枚単位で並んでいるコーナーがあり、コレがまた楽しい。その中に、1/24 トヨダAA型の座席パーツとドライバーのアニキが刻まれたランナーを見つけた。たった1枚のランナーの中に、クルマの座席がまるまる1セットと、そこに座る人形が美しく配置されている。
初めて新橋に降り立った記念として、この新橋に居そうなアニキのプラモデルと、ウイングも付いていてお得なロータス・ヨーロッパ用ホイールセットのランナーを買うことにしたのであった。(あとから調べたところ、このアニキはタミヤの社員さんを3Dスキャンしモデルとしたフィギュアらしいですね)

 出張は無事に終わり、新橋でのあの体験を思い返しながら自宅でランナーのアニキを眺めてみる。スーツをカッチリと着込み、真剣な表情で正面を見つめるアニキ。きっと仕事で失敗できない局面に置かれ、かなり気を張っているに違いない。でもきっと大丈夫、だってここは新橋なんだ。一仕事終えて、軽く一杯やって家に帰ろうじゃないか。今回選んだ2枚のランナーだけを使って、居酒屋のちょい飲みセットのようなお気楽モデリングだ。

▲メタルアニキフォーミュラ、発進!!(飲酒運転ダメ絶対!)
たまごんのプロフィール

たまごん

ごく稀に真面目にプラモデルを作るらしいが、基本的には酒の力を借りながら夜な夜なミキシングでモンスターを生み出す等の活動に力を入れている。

関連記事