タミヤの1/48零戦のプラモデルは1973年に誕生した二一型をベースとするレジェンドプラモと、2008年以降に誕生したプラモの2種が存在します。今回のテーマは2008年以降のゼロ達です。2008年に発売した零式艦上戦闘機五ニ型/五ニ型甲は完全新規キットとして登場し、零戦の決定版プラモとしての地位を確立。その後の二ニ型/ニニ型甲は先の五ニ型をベースにしながらも主翼や排気管、計器盤に至る細部パーツまで専用パーツを用意したほとんど新規とも言えるすごい内容です。さらにこのプラモは飛行機本体以外にもすんごい大トロを抱えているんです!!!
飛行機模型に限らず、クリアーパーツの塗り分け部分がキモとなるプラモにセットされていると本当に嬉しいのが専用のマスキングシート。2008年以降の五二型と二二型の零戦にはこのマスキングシートが付属するんです!!! カット済みではないですが、線に沿ってデザインナイフでカットすれば多くの人が綺麗に窓枠を塗り分けることができます。
タミヤの1/48飛行機模型がやっぱり最高だと思わせてくれるのがアニキ達が付属すること。そしてこの2種の零戦には5人ものアニキが付属します。「零戦のプラモ」でもあり、「日本兵のフィギュアセットプラモ」の一面も持っているので、このキットを買っておけば他の日本海軍機にもかっこいいアニキを添えることができるんです。
二ニ型の方にはおすすめのカラーリングが潜んでいます。それが灰緑色一色のカラー。まだ塗り分けとかちょっと怖いな〜って人にぴったりで、タミヤのAS-29 灰緑色のスプレーとカウルの黒、プロペラ用にシルバーを買ってくれば缶スプレーだけでも良い感じに塗ることができます。初めての飛行機模型全塗装仕上げにもってこいです! マスキングシートも付いているから鬼門の窓枠も安心ですしね。
かっこいい零戦に、かっこいいアニキが付属して、さらにマスキングシートにエッチングパーツまで付いてくる。タミヤが長い間手に取ってもらえて多くの人が楽しめる零戦を目指したキットであることが箱を開けると思いっきり体感することができます。1/48スケール飛行機プラモの最高峰キットをぜひ手に取ってください。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)