何度でも、また会える/グッドスマイルカンパニー マークザイン

▲同化してるぜ!

 群像劇、というのだろうか。主人公以外の登場人物も皆キャラが立っている作品に出合うと、最終回でとても名残惜しくなる。自分も登場人物の一員として一緒に旅をしているような気分となり、「もっとこのメンバーと旅をしていたい!」と思ってしまうのだ。『仮面ライダー電王』、『機動警察パトレイバー』、『カウボーイビバップ』、『逮捕しちゃうぞ(アニメ版)』、『アイドルマスター(アニマス)』etc.…。しかし、私が好きになった群像劇の中でも、『蒼穹のファフナー』は異質だった。

 私の中で「一緒に旅を続けたい」という思いと、「早く平和なラストを迎えてほしい」という思いが常に葛藤していた。登場人物は皆個性的で、人間としての魅力に溢れているのだが、彼らには常に苦難が降りかかる。もうどうしようもないくらいに。今作が発表された時も彼らに再会できる喜びと、その行く末を心配していた。そんな名作が、先日遂に完結した。

 グッスマのマークザイン、ランナー数は20枚とぱっと見ボリューミー。ですが、体の部位ごとにパーツがまとまっているので、たくさんのランナー間を行ったり来たりすることなくストレスフリーに組み立てられます。
中でも組み立てで一番わくわくしたポイントが手足の関節構造。

 ファフナーにはMSやその他ロボットにありがちなヒンジ式の肘膝関節が無い。四肢各所に斜めに配置された軸(各所の円筒)を中心に各部位を回転させることで関節を曲げる、というより「曲がった状態」を表現している。

 各部位を軸でつなぐシンプルな構成、かつて海洋堂から製品化されたアクションフィギュアでも見られた「山口式可動」と似た関節構造だと思う。シンプルな作りだが、いざ組み立ててみるとその可動範囲、とれるポージングに改めて驚く。

 棒状のものを斜めにカットし、軸を打ち、回転させるだけでこんなにも表情豊かに映るのだから何とも不思議である。

 「へーっ」とか「はーっ」とかつぶやきながら組み立てていると、卓上にザルバートル(救世主)が誕生。好きな機体がプラモになって目の前にあるのはやっぱりたまらないね!

 ひと通り組み上げてみて、また作品の思い出に浸る。終わってしまった寂しさと、大団円を迎えたことの喜びと。物語は完結したけれども、こうしてキットを組めばいつでも登場人物のみんなに会える気がする。
私と彼らの旅は、まだまだ終わりそうにない。

dcd_hi
dcd_hi

1992年生まれ 29歳 工作は好きだが塗装になかなかたどり着かないのが悩み。フルメタルパニックが大好き。