自販機のプラモだから、うどんのミニチュアを塗る。

 へいらっしゃい。うどんですかそばですか?……ということで、今日はうどんを塗る。こんなに塗りたくなるうどんは見たことがない。というかうどんのプラモは人類史上初なのではないだろうか。知らんけど。

 NARUTOを塗る。ピンク色の渦巻きはシタデルカラーの「エンペラーズチルドレン」という色がドンピシャであるという知見を得た。おそらく人生でもう一度ナルトを塗ることがなくたって、僕らはそうやって生きていくのだ。ちなみに筆はタミヤのモデリングブラシPROII(細)を使用している。値段と性能がすこぶる合理的にマッチングした、正しく「リーズナブル」な筆なので、面相筆のチョイスで悩んでいる人には絶対的にオススメしたい。

 シタデルカラーは水性のエマルジョン系塗料なのでプラスチック表面をいっさい侵さない。染料がプラスチックに染み込むこともない。よって乾く前に綿棒で拭けば綺麗サッパリ、するんと落ちる。そうすると渦巻きのカタチに入れられたスジ彫りの中にだけピンクの塗料が残る。いやぁ、ディテールが深くて感動だぜ。おそらく人生でもう一度ナルトのディテールに(以下略)。

 今度は油揚げを塗る。油揚げにはシタデルカラーの「ザンドゥリダスト」がマッチすると考えた。ナルトのギザギザを避け、麺が茶色くならないよう気をつけながら、そして油揚げの僅かな厚みを考慮しながら慎重に塗る。肉眼だと目玉が取れそうになるというか、単純によく見えないので拡大鏡を装備する。拡大鏡はこんな微細なうどんも巨大にしてくれるのでエラい。みんな細かいものを塗るときは軽率に拡大鏡をかけよう。

 お次はほうれん草を塗る。こちらは手元のラインナップからシタデルカラーの「ウォーボスグリーン」をチョイス。結構明るめにしたほうがスケール的にも映えるだろう。実際のほうれん草はけっこう沈んだ色をしているが、ここはシズルを優先した。ナルトや油揚げよりも細くて小さいので全集中、鉄分の呼吸が求められる。

 最後につゆを入れていく。シェイドと呼ばれるシャバシャバの塗料を麺の上から流し込んでいくと、凹んだところにだけつゆの色が濃く出るので謎のリアリティを演出できる。色は「セラフィムセピア」をチョイス。

 ちなみにGLOSSと書かれたツヤありのシェイドカラーもあるのだが、手元にあったのは通常のセラフィムセピアだったため、こちらは乾燥するとつや消しになってしまう。そこで「アードコート」というツヤを出すためのクリアーをちょっとだけ混ぜた。油揚げの端っこも少しつゆに浸ってテロテロ光っているという涙ぐましい努力を褒めてもらいたい夏。

 へいうどんおまち。案外美味そうでしょ?

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。