女の子プラモの今をキャッチアップするなら必読のモデグラ最新号、もう読みました!?

 もうね、「美少女プラモ」というのはプラモのいちジャンルとして完璧に確立しましたね。作っていないメーカーのほうが少ない、と言っていいんじゃないでしょうか。で、よく動いて、可愛くて……というのは当たり前になりつつあって、それぞれのごくわずかな差異にメーカーがしのぎを削り、ユーザーもその差異を楽しむという豊饒なカルチャーになっています。

 実際それを作っているにせよいないにせよ、今の美少女プラモカルチャーを知りたければモデルグラフィックスの最新号を読んだほうがヨサゲ。なぜなら業界のトレンドを捕まえて横断的に比較検討して、「いま」をアーカイブする編集はモデルグラフィックスの得意とするところだからです。

 パラパラとめくると各メーカーが出している美少女プラモがカタログ的に載っているだけ……に見えるかもしれまえんが、その関わっているスタッフや各メーカーの特色は文字でがっちりフォロー。こういう「ある瞬間の事象を網羅して整理してちゃんと残しておく」っていうのはいまだに紙媒体の独壇場ですからね。ネットだと散らばったり更新されたりして、その空気感までが残ることは本当に少ない。ということで、キャッチアップしておきましょう。

 ウマです。ウマを塗りたいんじゃ!というページが(特集外ですが)あるわけです。多くは語りませんが、特定の人々にとってはウマも美少女プラモに見えるということなんじゃ……わかるか……。

 そしてクルマ模型めっちゃうまいアニキこと高橋浩二氏は今月号でも遺憾なくヤバいテクニックを発揮。なんだかモニョっとした出来のプラモデル、ドイツレベルのジャガーE-TYPEをしゃきっとさせるどころか、ドアまでパカパカ開閉する改造をしていてなんじゃこりゃの連続。その美麗な作例にうっとりしつつ、やっぱ最近カーモデルがまたおもしろいなぁと思えるようになっているワタクシです。

 個人的にめちゃめちゃ面白いと感じたのが片渕須直氏(『この世界の片隅に』の監督ですね)による連載、「色のいろいろ」です。漫然とオレンジ色だな〜と思っていた日本の練習機と試作機の色。これがどうやら何種類もあったらしいぞ……というお話なのですが、資料の読み解き方、論理展開のしかた、そして検証がてら作られたプラモもあいまって「なるほど!」という感じが強い。ちょうどオレンジ色の飛行機のプラモを買ってきたところなので、大変興味深く読めました。

 つーことで、なかなか強烈な表紙のモデルグラフィックス最新号。美少女プラモに限らずいつもどおりのバラエティ豊かな内容となっております。みなさんも、ぜひ!

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。