手頃なタミヤ1/48MMで戦車とは一味違う「突撃砲」デビューしちゃおうぜ! 「III号突撃砲B型」

▲突撃砲!? 戦車じゃないの?なんですかそれは?

 めっちゃ平べったい車体に、なんだか申し訳程度に大砲が付いてる……大丈夫なのこれ? って思ったそこのあなた! ドイツ軍が産み出したこの「突撃砲」こそ連合軍から厄介者扱いされたすごい兵器なんです! 砲が突撃しちゃうんだぞ!

 今回ご紹介する「ドイツ陸軍 III号突撃砲 B型」は、前身のA型を経て、初めて本格的に生産された突撃砲です! フミテシが初めて作った戦車模型も突撃砲だったんです(その話はまたどこかで!)。だからこの平べったい形状が本当に大好きです!

▲アイデンティティがなぁ〜〜〜〜〜〜い、砲塔がついてな〜〜〜い

 先週ご紹介した「II号戦車(2ごうせんしゃ)」と並べると戦車の顔・砲塔がありませんね! 砲塔を持たない自走する砲。それが突撃砲の特徴です。突撃砲というのは……

 1/戦車兵ではなく砲兵によって運用される

 2/基本的には歩兵支援用として開発。歩兵部隊と密接に連携を取りながら行動する

 3/砲塔は不要。射界は左右30度以上。7.5cm以上の強力な火砲を備えること

 などがあげられます。砲塔は搭載する砲の大きさが制限されますが、砲塔を持たない突撃砲は、砲の射界に制限はある物の、車体をベースとするので大口径砲を搭載することが容易くなります。III号戦車をベースとしたことで、車高も低く被弾しにくいなんてメリットもあり、歩兵と一緒に行動する以外に、茂みなどに隠れて必殺の一撃を見舞うスナイパーのようなお仕事もこなしました。大口径砲を搭載することができるので、歩兵支援から対戦車用兵器としての色も戦いが続くにつれて濃くなっていきます。1941年6月にドイツ軍がソ連へと侵攻したバルバロッサ作戦では、第二次大戦中のドイツ戦車にとって強力なライバル戦車として立ちはだかる「T-34」や「KV-1」と遭遇します。III号戦車などの火力で苦戦を強いられるなか、この強力なライバルたちに対抗できたのがこの突撃砲の火力だったのです。突撃砲はドイツ軍にとってこの後も貴重な戦力となります。

▲ランナーは4枚構成とシンプル。そのうち2枚は足回りをまとめた同じもの

▲IV号戦車と同型の短砲身24口径7.5cm砲が搭載される固定戦闘室
▲ハッチや車外装備品が車体と一体で成型できるものはモールドされています
▲短砲身24口径7.5cm砲は1パーツ
▲牽引ロープはすでにめっちゃかっこいい形でまとめられたプラパーツで表現されています
▲アップで見たらスケールなんてわからないほどの精密な転輪
▲プラ製の分割履帯。一気に足元が締まるほど精密
▲シャーシはダイキャスト製。瞬間接着剤を用意しましょう
▲このキットのおすすめがこのデカール。全部かっこいいマーク! 使わないマークが余るので保管しておくと、キャラクタープラモとかのアクセント用にもぴったり!
▲ベースとなるIII号戦車はコンパクトなので手のひらにも収まります
▲シャーシと車体の接続はネジで
▲戦闘室の部分ががばっと開いた状態で車体が完成! 突撃砲ならではの組み立て途中の景色
▲エッジがピシッとしと各面と細かな溶接痕が混在したパーツ。III号突撃砲B型のアイコンとも言えるパーツです
▲車体の空間に、ピタ〜って合わさります
▲まもなく完成だ!
▲完成! 低いシルエットに重厚な戦闘室。超かっこいいぜ!
▲背面もディテールが集中していますね
▲側面から見ると戦車とは一味違う独特のシルエットを思いっきり堪能できます
▲同スケールのフィギュアを置くとより車高の低さがわかりますね

 敵戦車を倒せますし、戦場でも機動力と装甲を活かして多くの兵士から信頼を得た突撃砲。「戦車5台より突撃砲1台を!」なんて言う兵士もいたそうですよ。戦車ほど柔軟性はないので、近づかれたりすると超ピンチ! にはなってしまうお茶目さもありますが、それでも第二次大戦を通して歩兵支援・対戦車戦闘と大活躍しドイツ軍の戦力の根幹となっていたのも事実です。1/48 ミリタリーミニチュアのIII号突撃砲のバリエーションのラインナップの豊富さを見れば、この兵器がどれだけ活躍したかわかると思います。バリエーションを組んで違いを楽しむもよし、ソビエト戦車との激闘をイメージしてコレクションするもよし。作ることで戦車との違いも味わえる突撃砲をぜひあなたのコレクションに加えてみてください!

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フミテシ

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。