私フミテシは、ちびっこが生まれてから匂いが少ない「水性塗料」にコンバートして模型を楽しむようになりました。その中でいろんな方法を考えて、バンバン使って得た僕なりのノウハウをnippperで公開しているのが「水性塗料でプラモが塗りたい!」のコーナーです。2021年2月は4つの記事をお届けしました。2月はGSIクレオスから発売された「水性サーフェイサー1000」「水性ホワイトサーフェイサー1000」の性能を調べたくて、定番の使い方からちょっとアレンジした使い方まで色々試してみました。この水性サーフェイサーですが、匂いもマイルドですし、傷の発見から塗料の食いつきまでしっかりサポートしてくれるので、水性塗料で塗装をしている人はまさにマストバイ! これから水性塗料に乗り換えようかなと言う人にとってもマストバイ! と言えるものです。各記事のダイジェストを読んでからそれぞれの記事に飛んでください。
ビンタイプは「混色」という大きな可能性を秘めています。この水性サーフェイサーですが、水性ホビーカラーベースなので、水性ホビーカラーと混色してもしっかりと使用することができました。グレーサフに混ぜれば暗色系の下地に、白サフに混ぜれば明色系の下地にピッタリ!
僕は普段はオキサイドレッドやブラックなどのサフをよく使うのですが、「ガンダムの白」だけはグレーサフを使用します。その理由が……
白の成型色に白を塗ると、発色が確認しにくい!!
からです。また白だけは下地による陰影のメリハリをそこまで出したくなくて、綺麗にフラットに塗りたいということもあり、陰影のメリハリがあまり出ないグレーを選択します。発色が見えるようになるだけで、厚塗りは防げますし、狙ったところに塗料も乗せやすいです。
キャラクターモデルの世界は兵器も色とりどり。ガンダムもトリコロールで青や赤、黄色と鮮やかです。このような色を塗装する時、「白いサフ」を下地に吹くと鮮やかで綺麗な発色を得ることができます。スケールモデルでは白サフはグラデーション塗装でのメリハリを強調するのに明るくしたいところにピンポイントで塗ったりしますが、白サフのメインの戦場といえばキャラクターモデルになると多います。どういった効果を得ることができるのか、ぜひリンクから確認してください。
水性サフ、もちろん各社の水性アクリル塗料とのマッチングもバッチリです! この記事ではタミヤアクリルで筆塗りする際とシタデルカラーによる染め塗りにおいてビシッと色が食いつくか実験しました。もともとタミヤアクリルの定着力は高いので、サフのプライマー効果が加わりさらにマッチョに食いつきました。やったぜ!
今まで塗装しにくいと思われてきた水性塗料。しかしその現状は、シタデルやファレホなど海外水性塗料が高性能であるという再発見と、それを受けたうえでの水性ホビーカラーのリニューアルという流れで局面が変わってきました。そこにさらに塗料が塗りやすくなる「水性サーフェイサー」がついに登場したのです。どんどん水性塗料における良い環境が整ってきています。あとは気になっている人は試すだけ! とも言える状況です。ぜひnippperの記事を読んでサクッとやってください。思いのほかよくできると思います。絶対に楽しい経験をお約束しますよ。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)