流し込み接着剤で組むだけで透き通るドレス、肌、髪がこの世に現出してしまうヤックデカルチャーなプラモです。これで素組みなんだぜ?樹脂の色がとてもキレイなんですよ。塗装しないでしばらくこのまま飾っていました。
特にシェリルの巻き毛の造形が素晴らしいんですが……シェリル……ピンク髪……?……イデオンのシェリルが??(錯乱)……富野由悠季に?(錯乱)うっ……ガンダム……ターンエーガンダム……!!といえば……
【月光蝶アイドル姉妹、衝撃のデビュー!】
”キエル&ソシエ”
という夢を見たのさ……。
塗装中の変な思い付きで、遥か成層圏の彼方へ月面軟着陸。ランカの髪はデザインナイフでザクザク削いでソシエ風に。シェリルの巻毛は切断、複製、接着してキエル風に。
プラモデルの良いところは、切ったり削ったり貼ったりが比較的容易なことですね。そして複製も、意外と簡単にできるんですよ。そう、この「おゆまる」を使えばね。
沸かしたお湯におゆまるをつけて充分に柔らかくなったら、適当な大きさの枠(塗料皿など)に詰めて、切断したシェリルの髪下半分をムニっとを沈めてやります。ここで使っているのはおゆまるセットに付属していた「貝殻のカタチをつくるための型」を型枠に使っています。
このとき、
●パーティングライン(パーツについている金型の薄いスジ)とおゆまるの面を合わせる。
●おゆまるをパーツに向かって押し込み、スキマを無くす。
●ランナーの切れ端などをピンとして埋めておく(型がズレにくくなる)
をやるとうまくいきます。きっと。
おゆまる同士がくっついてしまわないのか!? と思うかもしれませんが、片方が完全に冷えていればくっつくことはありませんのでご安心を!
気泡が出来ないように楊枝でつつきながら流し込みます。どうやっても少しは出来るので諦めるんじゃ。
というわけでした。よしなに。
フィギュア改造は昔からたくさんの人がチャレンジしてきた、れっきとした模型の遊び方ですね。バシバシやりましょう。一番有名なのは1973年から始まり、2020年で49回目を迎える、タミヤの人形改造コンテストでしょうか。奥の深い世界です。
破壊なくして創造無し!こんなことやってみたいな〜と思ったら、情熱さえあれば意外と出来てしまいます。樹脂に愛を注いでみましょう。プラスチック・ラブです。
1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。