
この色に出会ったのは高校生のころ。買った理由はただただ瓶の色がキレイだったから、というのをいまでも覚えています。買ったはいいけど塗る場所が思いつかなくて、ある日1/144マラサイ(当然旧キットね)のモノアイに筆でポテッと置いてみたら、混じりけのないグリーンがつややかに現れて「うわ〜、楽しい!」と小躍りしたのも鮮烈な思い出。
タミヤのパークグリーンは彩度も明度も恐ろしく高いけど、ギリギリ黄緑とは呼べないスカッと晴れた日の芝生のような色。もともとはベネトンやジョーダンのF1マシンのプラモに使うための塗料なのでしょうが、このパキーンとしたグリーンで塗られたものならなんでも爽やかな印象になるんじゃないかな、とフミテシのエントリを見て思ったのです。

先日組んだM41ウォーカーブルドッグにくっついているZランナーのトリプルアニキです。立ち姿のコマンダーと、射撃真っ最中の歩兵がふたり。彼らを公園に解き放つのがパークグリーンに違いない。

極めて彫刻的な、躍動感と独特の手工芸感を兼ね備えた彼らの姿は、3Dスキャンの現代的な兵士のフィギュアとまた違う味わいを醸し出しています。手榴弾やナイフのパーツは案外細かく、ピンセットでそっと貼ってまずは組み立て終了。

いい感じに薄めたパークグリーンをエアブラシで吹き付けます。オリーブドラブの緊張感が、連休の入り口を感じさせるスコーンと抜けたグリーンに覆われていきます。

安定して立たせられる台座も相まって、超リアルな彫刻のグリーンアーミーが誕生。持ったらフニャッとした軟質素材なんじゃないの?と錯覚するような仕上がりです。

シルバーウィークに向けて、いざ進軍。明日はサタデー。パークグリーンで楽しいプラモ・ピクニックに出かけてみることをオススメします。
みなさんも、ぜひ。