知人から「これオススメですよ」と教わり、導入しましたるはプラモ向上委員会というメーカーのワークステーション プロでございます。結論から言いますと、良いです。ライトと拡大鏡が不要ですわ〜(もうヘッドルーペとかデスクライト持ってるもんね)という人は、ベーシック版でじゅうぶん良いです。安いし。
たたむとA4サイズになるこの分厚いノートパソコンのような物体。プラスチック製のハコなのですが、プラモを作る人のことをよーく考えてあります。
まず、作業スペースは黒く塗られた金属製パンチングボード。穴からプラスチックのカスが落ちてくれるので、ゲート処理やヤスリがけで発生したゴミが机に散らばりません。で、下部には引き出し式トレーがあるので作業が終わったらゴミ袋にポイできます。
パンチングボード、いくら金属製だとは言え、チカラをかければウニョウニョ曲がってしまうのでは……?と思ったら、ちゃんと金属製のステーが縦に2本入っているので、これがしっかりと作業スペースの平面性を保証してくれます。
カッターマットは作業スペースの半分サイズ。これを前後にシュパシュパ動かすことができるので、カスを掃除するときも楽ちん。どうせ巨大なカッターマットはいらないのじゃ。ガラスカッターマットも置けるサイズなので、好みのものにカスタマイズしてもいいかもね。
蓋はオープン時にとてもいい感じの角度で固定されるため、説明書を立て掛けておくことができます。説明書、プラモ作るときにマジで机上の面積を専有しまくるのでこうした配慮は最高に嬉しい。
ニッパーホルダーも付いてますが、これは個人的にあんまり必要ない機能かも。とくに愛用している匠TOOLS 極薄刃ニッパーとはあまり相性が良くない(ヌルーっと落ちてきてしまう)、机の上にニッパーを置くことになります。
作業スペースのサイドには細いくぼみがあるので、筆やデザインナイフが転がらないように置けます。こういう定位置を決めるのはとても重要。
内蔵バッテリーによってLEDが点灯するルーペ(フレネルレンズ)や、独立したLEDライトも付属。しかし光量があまりないので、ヘッドルーペやデスクライトを使ったほうが普段どおり作業できそうです。こうした機能を省いて安価にした「ワークステーション ベーシック」も売られていて、これとヘッドルーペを一緒に買うとめっちゃはかどります。
作業が終わったらトレイを掃除して工具をポンポンと入れ、お片付けも楽ちん。何よりA4サイズなので可搬性抜群。ちょっとした出張やピクニックに持っていって、モバイルモデリングも可能になります。
こういうプラモ用のワークステーションというのはあまり気にしたことがなかったのですが、パタンとたためばスマートになる秘密基地を持っていることで「キレイに作業しよう!」という気持ちにもなりますし、何より家族の視線もマイルドになりそうなのが素晴らしい。
ということで、プラモ好きならひとりひとつの秘密基地を持ってみようぜ!というリコメンドでした。この連休、雨だ自粛だとジメジメしておりますが、プラモ作って遊びましょう。みなさんも、ぜひ!
模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。